のっけからアレだがタイトル詐欺だ。
「聴かなきゃソン」じゃなくて「見なきゃソン」そしてもしかすると「名曲」というよりかは「迷曲」と言った方が適切かもしれん。
”Yahoo”のトップニュースで紹介されたくらいだから、既に見た人も多いだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160425-00010001-sensors-ent
名前を初めて聞いたはまずはこちらを見て欲しい
最近のMusic Videoあるあるを再現していくというMV。
いいね、この全方位に喧嘩を売っていくスタイル、大好き。
今日はこのMVの何が斬新だったのかを考えていきたい。
そして他にも聴いて欲しい曲があるので彼を猛プッシュしていきたい、というのがこの記事の趣旨
あ、自己紹介が遅れましたがJ太郎ですどーもどーも。
このビデオの何が斬新だったか
今までも「他のバンド」をパロったMVというのは結構存在する。
例えばコチラ。
Red Hot Chili Peppers - Dani California [Official Music Video]
そう、泣く子も黙る御大レッチリだ。
こちらはプレスリーやらピストルズやらKISSなどのレジェンド達をレッチリ本人たちがパロっている。
レジェンドまんまなのもいるし、ドマイナーなバンドにも扮してお り、完成度も非常に高い。
特に2:54からのニルヴァーナの完成度は異常
当時このVがでた時は「すげー斬新だな!」っと思って繰り返しみてた。(それこそYoutube黎明期くらいだった気がするが記憶違いかもしれん。)
お次はコチラ
飛ぶ鳥を落とす勢いでフェスを盛り上げまくる成長株、キュウソネコカミだ。
こちらは特定のバンドというよりかは色んなテンプレートスタイルをメンバー達が演じている。
パンク、覆面系、ラップ、アコギ系、聖飢魔Ⅱ(別に聖飢魔Ⅱはテンプレでは無いが…)
どっちにも共通しているのはやはり、最後の大サビ=一番の盛り上がり箇所で、自分達のスタイルでライブをしている所を見せる、である。
「色々やったけど、俺たちは俺たちじゃい」といわんばかりの見せ方である。非常にアガル。
このパロディの手法は見てきたように結構いろんな所で映像化されている。
μ'sだってパロってるんだよ
それでは本題へ
では体育さんはどうか。
まずは歌詞。
すべてMVあるあるを歌っている。
先に紹介したレッチリは、歌詞の内容とMVの内容が一切関係ない。だから別にこのパロディやる必然性はない。
キュウソの方は最近のバンドシーン、邦楽シーンについて歌っているから十分リンクしているとも言えるが別に特定のジャンルに言及しているって訳じゃない。
一方体育さんはもうMVそのものの"Creation"のパロディ。
映像の作り手をパロっているのだからつまり、風刺対象はバンドというより、クリエイター、もっと広い視野でもってみると音楽業界のMVの意味づけ、あり方自体を風刺しているのだ。
MVあるあるなんて作られて、自分がテンプレ化しているのを突き付けられた・気づかされた時のクリエイターのショックといったらないだろうね。
だってクリエイターじゃなくてただの模倣者になってるってことだから。
まぁ限られた時間、予算の中で少しでもハイクオリティで見てもらえる映像を作るには流れに乗った方が打率は上がるし仕方ない部分はあるんだろうが、、
そんな業界のタブーを関西人っぽい愛あるいじりでいじくり倒すのがこの"Music Video"
なんていうのが適切なんだろう、、、お笑いの映像にかなり近いところがあるよね。
本人のルックスやセンス・関西弁も相まって芸人のネタ系映像を見た気分にさせられるのだ。
しかし、これがただのあるあるネタMVに終わらず、オンリーワンたらしめているたった一つの理由…それは…
曲がめっちゃ良いってことよ
曲調、BPMがコロコロ変わり、しゃべりパートがあったりと、バラエティに富んでいるがサビが果てしなくキャッチーでつい歌ってしまいたくなる。中毒性がすごすぎる。
creation creation creation 音楽と
creation creation creation 映像が
毎回絡まり合い手を取り合い
ドンピシャのタイミングで
「ハイ、カット」が聞こえるような
ゆるぎなき制作意欲が作り手の願い
狂いなき眼差しは受け取り手の想い
一億人に届けMUSIC VIDEO
うん、普通にフェスとかでも大盛り上がりしそうよね。
正に最初にやったもん勝ちな迷曲を作ってくれたなと素直に思う。
ちなみにR指定とDJ松永も出演している。
ここまでで既にかなり長くなってしまったが、彼の曲はこれだけではない。
バンドっザマーミロ!バンドっザマーミロ!
僕が彼を知ったのがこのPV。
一見腹話術で人形と会話しながら歌うほのぼのした曲だが、途中から急展開でバンドにファッ○ューしだすぶっとんだ一曲だ。
体育さんの最近の傾向として、もう一歩リアルに踏み込むという作品り作りをしている傾向にある。 もう100歩踏み込んだのが"Music Video"
こんな曲ばっかりかと思いきや、真面目な曲もある。
あれ?イケメンじゃね?
スペツナズとはロシア語で「特殊任務部隊」を意味する。 戦場を想起させる歌詞と胸をかきむしるようなメロディで焦燥感ある曲になっている。 こちらも中毒性半端ない。
とまぁこんな具合に緩急織り交ぜた、素晴らしいアーティストが表に出てきて嬉しいね。今年は体育イヤーになることを祈っている。
最後に体育さんの渾身のネタを一つ。
岡崎体育 on Twitter: "冷蔵庫に貼ってあったメモ書きを英語風に読んでみる。
冷蔵庫に貼ってあったメモ書きを英語風に読んでみた pic.twitter.com/QiGhyFHF51
— 岡崎体育 (@okazaki_taiiku) 2016年1月7日
※すでに別ブログに移行されているが体育さんははてなブロガーでもあらせられた。
taiiku-cawaii-japan.hatenablog.com