さて問題です。この写真、何をしているかわかりますか?
答えは「格闘ゲーム」だ。
「ゲームばっかりしないの!!」
そんな風にみなさんなら一度くらい親に怒られたことがあるのでは?
「え?ゲームのプロってなんだよ。金貰えるのかよ楽勝じゃん!」なんて思う人もいるかもしれんがそんなに甘くない。
今ではe-sportsなんて言葉もできて、協会まで設立されてるくらいだ。
今回は特に格闘ゲームのプロゲーマーについて、そして彼らの魅力について書いていこうと思う。
みんなキャラ立ちしているし、ほんとに大好きなプレーヤー達だ。
そもそもプロゲーマーとは?
Wikiによると、
プロ・ゲーマー (professional gamer) とは、ゲーム(コンピューターゲーム)をすることにより報酬を受ける人のこと(ゲーマー)
「プロ」ってくらいなので、お金を貰うと思うのだが収入源はなんなのだろうか。
ラジオや配信等を参考にすると、
・大会での賞金
・スポンサー契約料
・イベント出演料
・有料配信
・書籍印税等
がメインの収入源のようだ。
昨年の"Capcom Cup 2015"では大会優勝賞金がなんと…「1400万円」
すごい時代になったもんだよ。アンタ想像したことあったかい…ゲーム優勝賞金が1400万円だぜ。
多ジャンルのゲームではチームで2億なんていう目が飛び出そうな金額らしい。
しかし、当前上位入賞しないと貰えないだけに安定した収入とは言い難い。
やはり企業からスポンサードされ、給料を支払われている場合がほとんどのようだ。
前置きが長くなったが、要はプロスポーツ選手のように企業が自社製品のPRをさせたくなるようなプレイをする人達がプロゲーマーっていうことだ。
プレイはもちろん各々の魅力に迫っていきたい。
簡単な用語集
スト4:ストリートファイター4。言わずと知れた「スト2」の続編。格闘ゲームの配信が流行したきっかけとなったビッグタイトル。
ウル4:ウルトラストリートファイター4。上記タイトルの最終バージョン。
スト5:ストリートファイター5。スト4の続編で現在の最新作。
TOPANGA:主に格闘ゲームの配信や大会企画を行う企業。水曜9時からのTOPANGA TVや火曜9時からの勝ちたがりTV等を配信中。
ウメハラ
愛称:ウメちゃん、DAIGO、the Beast
F1でもお馴染みの飲料メーカー"Redbull"アスリートであり、ゲーム配信大手の"Twitch"に所属している。「2D格闘ゲームの神」と称されるリビングレジェンド。
日本初の格闘プロゲーマーであり、格闘ゲーム界で最も知名度が高く、「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロゲーマー」としてギネスにも認定されている。
ウメハラだけは知っている人も結構いるんじゃないかな?彼の対戦動画はほんとに何回見たかもわからないくらい見ているが、明らかに他のプレイヤーとは考え方が違い、そのゲームの「本質」を考えた上でのプレイをしている。だからこそ人々を熱狂に巻き込めるんだと思う。
動画としては最も有名な背水の逆転劇と称されるこちらや、
がまさんの絶叫実況で有名なこちらで知られている
漫画になっていたり
ウメハラ FIGHTING GAMERS!(5)<ウメハラ FIGHTING GAMERS!> (角川コミックス・エース)
- 作者: 西出ケンゴロー
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2016/09/26
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
MADになっていたり
本を書いたりしている
こちらはプロフェッショナル男の流儀をパロッたこんな動画も作られている。
ウメちゃん愛され過ぎ!
最近は自分が活躍するより応援している人が活躍するのが好きらしく、自分の考え方やテクニックを世界中に届けたいということで格ゲー業界では初?の日英での配信も行っている。寡黙なイメージがあったんだけど、喋るとめちゃくちゃ面白い。結構ふつうのあんちゃんって感じ。基本、雑談配信しか見てないけどな!
大舞台で長い難しいコンボをさらっと決めてしまうあたり、並の心臓ではない!
ウメ乱舞
最後に世界を熱狂させた神試合はこちら、あっぱれ!!
ときど
愛称:とっきー、TOKIDO the Murder Face、殿、(アイスエイジ)
東大卒プロゲーマーの肩書を持つときど。格ゲーへの「情熱」という点において、彼ほど深く考えを巡らせ、重要視しているプレイヤーは他にいない。
かつては、最短距離を最も効率の良い方法で走っていくことを信条とし、ゲームの頂点には立つもその後最上位ではなくなっていく傾向にあった。
しかし、多くの挫折と敗北が彼を変え、所謂スト4シリーズの最後、「ウルトラストリートファイター4」では「豪鬼」のトッププレイヤーとして右に出るものはいなかった。
動画上でだが、こちらもずーっとプレイを見てきたのですごくよくわかる。
彼の考え方やストーリーが丁寧に書かれたこちらの本はすごく面白かった!
基本まじめな彼だが、持ちキャラ豪鬼の奥義、「真・瞬獄殺」の決めポーズを実際にやってみせるというエンターテイナーな一面もあり、海外を沸かせるプレイヤーの一人だ。
一時期はフリースタイルダンジョンにはまり、「マーダーラップ」を見せる、おちゃめな一面もある。
残念ながら最初にプロ契約を結んだマッドキャッツからは離れてしまったようだが、新しいスポンサーを探し中の模様。(レッドブルかな?)
聡明なときどさんのこと、きっと色々と思考してるに違いない。
最近のベストバウトは世界最強の格闘ゲーマーの一人、インフィルトレーションとのこちらの試合!
SFV: RZR Infiltration vs Tokido - CEO 2016 Grand Final - CPT 2016
後ほど紹介するハイタニとの試合もめちゃくちゃ熱いよ!
FinalRound19 SFV LosersSemiFinal haitani【ハイタニ】 vs tokido【ときど】 名勝負
マゴ
愛称 (DJ)2D神、マゴしぃ、ゲンスルー、チンパン
初めに言っておこう。僕は完全にマゴファンだ。彼には「かーちゃん勢」と呼ばれる多くのファンがおり、理詰めで計算され尽くしたプレイが時折危なっかしく大事なところでこけてしまう「昇天」芸の持ち主である。ほんっと肝心な時に負けるかと思えば、逆にドラマティックに勝ったりするので、ドキドキさせられなぜか応援したくなってしまう。そんな魅力の持ち主。
格ゲー界随一のコミュ力を持ち、世界中で「Mago-san!!」と呼ばれ爆笑をかっさらうのが彼のすごいところでもある。
エンターテイナー気質で、「DJ2D神」という2つ名も持っている。アンタ絶対素人じゃねーだろ!
ちなみに彼は、ときど同様元マッドキャッツの一員で、現在は企業のスポンサードは受けていないので厳密には元プロということになるかもしれない。
そんなマゴさんの名試合はこちら、(正直「昇天」した試合の方がたくさん記憶に残っているんだが、そこは気にしないでおこう、そうしよう。)
試合後の観客のスタンディングオベーションを見ればどんだけ彼が愛されているかわかるはず。
そろそろデカい大会でマゴさんの優勝が見たいな。夢見せてくれよ、マゴさん!!
ももち
愛称 天才、忍者
世界最大級の北米プロゲーミングチーム"EvilGenius" 所属の正に「天才」という二つ名がふさわしい「ももち」。
僕も格ゲーそれなりにやって、ウル4ではマスター、スト5ではプラチナまではいったが、彼には100回やって100回負けるだろうなって思う。
そんぐらい安定した防御力を持っており、強いと思わされるプレイヤーだ。地上戦においては相手の行動を見てから差し替えす高難度なプレイングで「うまっ!」と声が出るほどだが、強すぎて逆に「ももち包囲網」をしかれ、トッププレイヤー同士で対策されてしまうほど。
クールな表情を度々覗かせるが、ゲームへの情熱故か、「忍ism」というゲーム企画会社を設立する経営者でもある。
ちなみに彼は女性初のプロゲーマー「チョコ」と結婚しており、「夫婦でプロゲーマー」という唯一無二の肩書をもっている。
様々なイベントを主催し、コミュニティの発展に寄与する姿にはもうリスペクトという他ない。
都内は良いよなー、西日本でもイベントやってほしいぜい。。。
個人的なももちのベストバウトはこれだ。神試合すぎる。
先日、TOPANGA からの卒業を表明し残念でならないが、これからも大会や配信、ひいては地上波などで彼を見る機会は多いだろう。要チェックや!!
ボンちゃん
相性:ボン、マサ、本物のタイガー
みんな大好き"Redbull"初の日本人アスリート。
元々は麻雀とパチンコに明け暮れるデブキャラだったが、修行(トレーニング)して痩せてカッコよくなって、レッドブル主催イベントで優勝しそのままアスリートになる、、、ってそれなんて漫画!?
スト4では一貫してサガットを使い続け、弱くなっても強くなっても、サガット全一として彼の代名詞ともなっていた。
特に「玉撃ち」と呼ばれる「波動拳」や「タイガーショット」の打ち方はウメハラと並び、世界最高峰。硬い守りと相まって移動要塞と呼ばれることも多い。カッケーよなぁ。
EVO2014 ウル4準決勝 ボンちゃん (サガット) vs ふ~ど (フェイロン)
配信では、顔芸と呼ばれる煽り芸に加え、彼の天然っぷりも併せてクッソ面白いので一見の価値あり。
さらに、ウメハラとのトーク相性は抜群で、雑談配信でもずっと見ていたくなるようなおもしろさ。
スト5ではナッシュをメインキャラに据えて苦戦中。。。今は耐えの時期やで、マサ!!
ふ〜ど
愛称 ふーきゅん、戦車、ぽったー、ラーメン
「反応の神」、「人間性能最強」と言われるほどにゲームがうまいプレイヤー。
バーチャファイターのトッププレイヤーではあったが、異なるジャンルにおいても天下を取ってしまうほどのマルチプレイヤー。
ガンスリンガーストラトス(シューティング)、モンスターハンター、シャドウバース(カードゲーム)と手広くプレイしており、どれも凄いやり込んでいるとのこと。
研究熱心で着眼点が面白いのがふ〜どのすごいとこで、こちらの動画は腹から笑った!
優勝賞金を元手に夜な夜なゲーマーたちが集い、酒を飲みながらゲームをする格ゲー酒場を作りたいという程の筋金入りのゲーム好き。い、行きたい!!
直近の世界有数のゲーム大会EVOLUTIONでは準優勝に輝いている。(EVO準優勝は5000人の中で2位)
マージでインフィル倒してほしかった。。。
話しだけ聞いてると不健康っぷりがパないのでラーメンの食べ過ぎに注意して元気にこれからもゲームしてほしいところ。
勝手にチョイスした神試合はこちら(EVOの動画多いな、、、
EVO 2011 SSFIV-AE Top 8 Poongko (Seth) vs Fuudo (Fei-Long).wmv
ハイタニ
愛称:(クレイジー)ラスカル、ハイハイハイハイハイタニィィ!!
スト5における僕の先生!(と勝手に思っている)
元々はヴァンパイヤセイヴァーのトッププレイイヤーで、スト4ではまこととルーファスを使用していた。
野性味溢れるプレイスタイルが特徴的で、絶妙なコマンド投げや前ダッシュを使用し、対戦相手を捕食する。実際ハイタニが勝つと「捕食完了」といったコメントが飛び交う。
そんな野生な彼はとっても動物好き!クレイジーラスカルという愛称に相応しい性格とプレイングにファンも多い。
スト5ではネカリ使いとして大会で好成績を収めており、海外企業の「Majestic Athletic」、「BrawL」という2つの企業にスポンサードを受ける「マルチスポンサードプロゲーマー」になっている。
カナの肩書ってかっこいいけどちょっとうさんくさいよね。
こちらの試合ではウメハラを圧倒している、マジで「圧」がすげー
SFV: RB | Daigo vs Haitani - Stunfest 2016 Top 8 - CPT 2016
先生のプレイを参考にしてたらいつのまにかスト5上手くなってたので、もしこれから格闘ゲームを始めたい場合はぜひ彼のプレイを見て参考にするのがオススメ!
いかがだったろうか
他にも紹介すべきプレイヤーはたくさんいて、「かずのこ」や「sako」といったプレイヤーについても書きたかったのだが、なんせ長くなり過ぎた。。。
タイトルにもあるようにもうすぐ「カプコンカップ2016」が開催される。そんなe-sports最大級のイベントを盛り上げるプロゲーマー達から目が離せないぜい!
配信URL :
勝ちたがりTV(火曜夜9時~),TOPANGA TV(水曜夜9時~)
余談ですが、彼らプロゲーマーのことを描いたこちらの漫画は彼らを知る入門編として良いのでオススメだYO!!