僕はレベル40

心が動いたことをかいていく

第13回高校生RAP選手権の出場者も決まったし、第12回をランキング形式で振り返ってく

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さぁさぁ高ラ選が2018年3月17日に開催されるYO!!

ついに出場者も決まったし、楽しみなこと限りなし。

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今はダンジョンもあるし、大会数も増えたけど、やっぱり高校生同士の熱いバトル見たいよね。プロ野球も良いけど、甲子園に別の良さがあるってのは間違いないし、今この瞬間の輝きって意味でこの大会に勝るフリースタイルの大会は無い。

 

うん、待ち遠しい。

 

そんな待ち遠しい人にオクスリの補充的な意味で12回を振り返ってモチベ高めていこーぜってのが本記事の趣旨。

 

タイトルにもあるようにベストバウトをランキングで振り返ってく!

高校生RAP選手権って何?という方は過去にこんな記事書いてるのでご覧あれい。

 

imlv40.hatenablog.com

imlv40.hatenablog.com

 

 

総論から

まずは第12回がどんな大会だったか。

一言で言えば、Red Eye旋風が巻き起こった大会といって差し支えないと思う。

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その実力とキャラで間違いなく今大会で最もプロップスを得たラッパーだし、何より今1年生でまだまだ発展途上にってとこに魅力を感じるよね。

 

あと、「全試合延長戦」ってのが何よりすごい。延長ってのは実力が拮抗してるってのはもちろんあるが、基本「もう一回見たい!!」ってのが根底にあるからこその延長だからね。過去にはめっちゃ塩試合で延長になってたのもあるけどな!!

 

 

境遇や声は全然違うがちょっとEINSHTEINかしわを足して2で割った感じか。

アインも第4回大会で出てきて超強烈なインパクトを残していったし、かしわのレゲエっぽいフロウもあるしでなんとなく被る部分あるかな。

第13回も出場決定しているので、今大会最注目のラッパーなのは間違いない。

 

後はサンプリングがやけに多かった大会だった印象。

サンプリングをざっくり説明すると、過去の大会や音源のリリックを引用して、自分のラップに説得力を与えること

自分の知識を披露することもできるし、みんなが知っているリリックを用いれば会場は沸くし、マニアックなとこを拾えば審査員がニヤリとする。

効果的に使えればやり得と言ってもいいように見えるよね。

 

めっちゃわかりやすく例を紹介すると

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→  KIKI VS CESIAのビートはJINMENUSAGIの「はやい」

→「はやいはやいはやい」という超印象的な出だしなので知ってるオーディエンスが多い

→ CESIAが自分のバースで、「このステージに立つことすら はやいはやいはやいはやい」とディスる

意味も通り、ビートにも合った素晴らしいディスとなり会場が沸く

 

ってな調子。

 

意外にもと言ったら失礼だけど、CESIAは別のバトルでもサンプリングしてて色々勉強してんねんなぁと結構好印象だった。

頭にぶどう乗っけてるとか、今大会一番のディスと思うよ。シンプルイズベスト。

 

 

あと、この大会ならではのセルフサンプリングってのもあって、前回大会で自分のバースや踏んだ押韻をそのままもしくは若干改編してもう一度やる。

MCニガリAnswerあたりが好んで使うテクニックな印象。

 

でもサンプリングばっかりになると、またかよ・・・と正直飽きてくるのでここぞで上手く使ってくれるとみてるこっちはテンション上がるんだけどね。

 

 

 

まぁその辺りを踏まえて大会を見直すとまた違って見えてくると思う。

 

ささ、前置きはこの辺りにしていってみましょー。

 

ベストバウトランキング

5位 Red Eye vs JB

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個人的第5位は前述のRed Eye君と沖縄の綺麗なジャイアンことJBのバトル。

以前の記事でも散々書いてるが、ラップで一番大事なのはビート感だと思ってる。今旬なラッパーのムートンが何故かっこいいかというと、ビートをめちゃくちゃ意識したラップをしてて、ビートの余白をうまく聴かせて、グルーヴを生んでるからだ。

この点アメリカ人の父親を持ち、ブラックミュージックで育ったJBのラップはやっぱりかっこいい。この動画でいうとこの2:38からの「トックとップ」の乗せ方でにアクセントを置いてタメを作ったりビートのはめ方を工夫してるあたり、ラップウメェ!と唸らせてくれる。

しかし、そんなスキルを吹き飛ばしてしまうほどRed Eyeの吐く言葉とキャラにはインパクトがあった。

何しろのっけから大幅アウトな「千葉県エリアでたんまり吸う 栄養剤その名も無カンナビス」である。もちろん母音の"a(n)aiu"で韻を踏んでるのはわかると思うがケツでいきなりコンプラワードを落とすのはマジでモノが違う。

そしてなんと言っても一番好きなリリックは「腐っても俺は鯛でいたい 吸って吐いてリアルな言葉を吐いていたい」である。年下相手に言うのもなんだが、ほんまにかっこいい。

この勝負は、その辺りの唯一無二性や次も見てみたい!と思わせたRed Eyeの勝利。

 

4位 G-HOPE vs Luiz

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ビッグマウス故にアンチが多いG-HOPEと、そろそろ是が非でも優勝したいブラジリアンのLuizのバトル。韻踏みが得意同士の正に噛み合ってる状態。

で、この試合はG-HOPEが勝ったけど、判定には疑問でルイスの勝ちでも全然おかしくない。理由は即興性。これに尽きる。G-HOPEがルイス・アウビス、クリスマスイブであまり綺麗に踏めてないフレーズを出すんだけど、そっから「ジングルベル」、「シンプルです」、「新宿で」「韻踏むぜ」で踏んでるところは完全に即興なので、ここはもっとポイントついて良いとこだ。延長でもG-HOPEのめんどくせえ、延長戦、伝統芸に対して「点をくれ」、「ベートーベン」、「結構上」、「結局ねえ」、「積極性」と韻の連打で踏み返してる。ただ、ルイスの方も文に意味がしっかり通ってるかというと、結構意味不明な部分もあるので、その点わかりやすく韻を連打していったG-HOPEに軍配が上がったんだろうねえ。

まぁ13回にもルイス出るみたいなので、腐らずに頑張ってるところがめっちゃ好感持てるので超応援してる。

そろそろ初の外国人枠の優勝が見てみたいぞ。

 

 

3位  Red Eye vs Core-Boy

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初出場にして準決まできたRed Eyeと第12回で最もプロップス(名声)を得た男Core-Boyのバトル。前述のサンプリング使いのわかりやすいバトルで、一発目から「繰り返しの生活 赤目ひん剥き白でWake Up」と、ZORNのMy lifeを引用するCore-Boy。もちろん赤目ってのはRed Eyeを指してて意味も通るディスになっている。上手い!と唸る最高の滑り出し。

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 法令順守のスタイルで押していくCore-Boyに対して、Red Eyeは「何が違うんだタバコとマリファナ リスペクト送るぜ練馬ザファッカー※」と徹頭徹尾ドラッギーでアングラな姿勢を崩さない。

※練馬ザファッカーはRed Eyeのフェイバリットアーティストで、アングラシーンの重鎮ラッパー。 

極め付けは、ゆるふわギャングをサンプリングし、「SNS、LINE開くより ラインを引け」で、Core-BoyのSNS路線をディス!スタンスを明確にする。

ここまでは若干Red Eye優勢かな、と思ったけど延長ではさすがに全試合延長はきつかったのか少し息切れしてアンサー返せてなかったのとCore-Boyの「商売人」、「Don't touch me」、「問題児」、「直下地震」の踏み返しが綺麗に決まりKO。

ほんと拮抗した勝負だったと思う。

 

2位 Core-Boy vs G-HOPE

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決勝戦が2位。この試合は因縁の対決で、第11回でも対戦し、Core-Boyが延長にて勝利している。第12回では両者決勝進出しないと当たれない中、G-HOPEが追い付いてきたのはドラマ性を感じるねえ。

 

このバトル、先制パンチはG-HOPE!ビートであるANARCHYのfateのサンプリング「下駄箱に置き去りのハイヒール」で会場を盛り上げる。対するCore-Boyもしっかりケツを「10連コンボ」、「九蓮宝燈」、「震える温度」としっかり踏み返してく。

Core-Boyは小節の最後を韻で落とすのと、関連ワードから展開させてくスキルが異常に高い。2バース目でも、G-HOPEの「青コーナー」とシャア・アズナブルから展開して、「マーメイドラグーン」、「賛成票多数」、「シャア専用ザク」で踏んでいくのは並大抵ではない。特に高校生ラップ選手権においてわかりやすさは何よりもでかい武器だしね。それもどうかと思うが。

 

延長戦も激熱な応酬で、G-HOPEのサンプリングに呼応するように、般若の最ッ低のMCをサンプリングし、「ギドラブッダ雷ペイジャーこいつがG-HOPE俺がCore-Boyじゃ」で口火を切る。声もドス効かせてて、ここはほんまにカッコイイし韻も踏んで最高のサンプリングでスタート。

G-HOPEはステージングと良く通る声、で韻が武器なんだけど特にこの延長では持ち味が出てたね、3:30~の「経験値」、「俺めっちゃ低燃費~」とか、すげえ韻じゃないかもしれないけどアクセントを変えたり実は結構細かいとこやってる。

 

まぁ決まり手はやっぱり「危険度S」からの「火拳のエース」やろうねぇ。

ライム読みされて、邪魔されてたけど、その後も「禁止だぜ」、「韻しかねぇ」と即興で踏めてるあたり、軍配はCore-Boyかなぁ。

 

1位Red Eye vs TELU

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さぁさぁ、第1位は、今大会どころか全大会でも上位に入りそうな屈指の名バトルがこちら!

何しろ延長の延長は全大会通して初だったからね。

本記事で何度となく出てきてるストリートギャングRed Eyeと実直な押韻主義を貫くTERUのバトル。

見所多すぎるんだけど、まずはTERUの1バース目。

「お前と違ってしない悪いこと」、「花の慶次に勝る傾奇者」とワードチョイスがめちゃくちゃ良い。自分と相手の対称性を浮かび上がらせるから違いが引き立つ、これ名勝負の鉄則ね。第7回の名勝負、RACKとWilly Wonkaを思い出すぜい。

Red Eyeの1バース目もしびれる内容で、「結局ライム韻だけ? それで最後逃げちゃって言い訳 あれれ TERU君 ちょっと死んだ目 俺がヒップホップ界の like a そう進化系」と攻めまくる。個人的には「like aそう」を入れて拍を合わせてるのが芸細ポイントで◎ 

この返しのTERUは全て「e」で締める。つまり小節のケツが「死んだような」「銀河の果」、「まだまだ足んねぇ」、「韻が超硬ぇ」、「関西レペン」、「幕張メッ」、「大前」、「安らかに眠」ってな具合で8小節全て、意味を通しながら即興でリリックを構成する。これはマジですごい。

 

しかししかし、それに対してRed Eyeは「韻を踏むのが大前提 裏庭独走最前線」と切り返す。ディープ大阪満点なこの返しは審査員ウケがやばすぎる。

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まだ延長にも達して無いのに長くなりすぎている。

延長も激ヤバとしか言えない名勝負な訳だが、特にRed EyeのCHEHONの痛快エブリデイのサンプリングでレゲエフロウで持ち味を出しまくるところやTERUの「最高到達点」からの「太陽光発電」も正に神がかりとしか言いようがない。これ、踏んでるだけじゃなくて「自然と大地の恵み」の関連ワードになってるのよね。

あと、地味に大事なのが、2:20からのTERUのバースはドラムとベースのみになってる。これ、DJ KEN-BOの憎い演出で、しっかりTERUの声とリズムの乗せ方が引き立つようになってる。で、フロウを得意とするRed Eyeに戻る時はまたシンセ音が戻ってきて、より盛り上がる仕掛けがしてある。

正に3人で作ってるライブになってる訳ね。

これこそ音流してるだけじゃないDJの地味だけど、重要な技だと心底思うぜ、僕は。

 

そして再延長、これはもうRed Eyeの勝ちやね。

周りのためにやってる(と言ってしまった)TERUと自分のためにやってるRed Eyeの構図になって、より説得力があったのは勿論後者。加えて、髪の毛ネタでも「髪の毛と女すぐ飽きちゃうぜ」というAnarchyのサンプリングアンサー。からの「なっちまったぜ少年A 今はマイクを持ってさ 頂点へ」というRed Eyeにしか言えないフレーズでKO!

 

もうお腹いっぱいです。本当にありがとうございました。

そら鎮座もRもDOTAMAも笑顔なるわ!!

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TERUもここまで頑固に主義を貫いてるとラーメンしか出ないラーメン屋みたいな感じでかっこいいし、久々の名勝負でしたとさ。

  

いかがだったろうか 

相変わらずクソ長くなったけど、読んでくれてありがと。

名勝負多かった割に今回の小籔座長のコメントはイマイチピリッとしなかったなので、いつものようにウィットに富んだ言い回しとかでスパイスを加えてほしい。それこそフリースタイルダンジョンにない大きな魅力の一つだしね。

ただのちゃんみなのファンおじではアカンっすよ!!

 

フリースタイルの一般認知度も上がり、文化も段々と成熟してきた感あるけど、≒それはマンネリが進行してるって訳。

ここらでもう一回シーンを変えちまうようなカリスマ的スターが生まれることを期待してる。うん、超期待してる。

 

それではアディオス。