僕はレベル40

心が動いたことをかいていく

名言の宝石箱、『ブルーピリオド』が超面白いからみんなもっと読んでよ

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この漫画、ガチで面白いのでもっと知れて欲しいので書いていきたいと思う。

近い将来、絶対アニメ化される程の人気作品になることを断言します。なんなら実写化されると思う。もしならなきゃ業界見る目無さ過ぎですわ。

先入観無しで読みたい人はブラウザバーーーック。読んでからまた来てね。 

勝手にあらすじ

頭ヨシ、顔ヨシ、コミュ力抜群なハイスペックDQNである主人公、矢口八虎(やぐち やとら)。なんでもソツなくこなせるが、熱くなれるものがない今どきの高校生の彼が、美術の授業をきっかけに絵画への情熱に目覚めていくのだが・・・といったお話。僕の表現力が陳腐なのでアレですが、滅茶苦茶アツイ物語です。

お話は、当然八虎君を中心に展開していくんだけど、この主役が非常にキャラ立ちしていて、秀才ならではの葛藤を実に良く描いてるんですね。自分と異質なモノ・ヒトに触れた時の感情を丁寧に・でもテンポ良く描いていて、伸び悩みと成長課程がバランスよくやってくる。この辺りはすいませんが、読んでくれとしか言えねぇ!!

 

ブルーピリオドって?

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作者・山口つばさ先生インタビューによるとタイトルの『ブルーピリオド』とはパブロ・ピカソの「青の時代」のからちなんでいるらしい。

 

 

じゃあ「青の時代」ってなんなのよって話だが、

1900年10月、19歳になったピカソは親元を離れ、友人のカサジェマス(カサヘマス)やパリャーレスらとともに初めてパリを訪れた。この時期から、4年後の1903年にモンマルトルの「洗濯船」にアトリエを構えるまでの間には、青い色彩に特徴づけられた作品が数多く生まれた。いわゆるピカソ「青の時代」である。

参照:青の時代 ピカソ 絵画作品の解説

ということらしい。Kinki Kidsの曲名じゃあない。美術に明るくないので引用ばっかりで申し訳ないが、

ピカソの「青の時代」の絵画には、純粋さ、静けさ、あるいは憂鬱など、さまざまなイメージを喚起する「青=ブルー」が巧みにもちいられています。

参照:パブロ・ピカソ | ポーラ美術館

という傾向があるらしい。

なるほど、漫画のタイトルでもある『ブルーピリオド』には青春期特有の「純粋さ、静けさ、あるいは憂鬱」とか諸々の感情が込められているって訳ね。自分で勝手に納得。

そして、八虎君が最初に描く、「朝の渋谷」が青かったのはこのタイトルの伏線にも関係してくるってことね。素敵!

きっとこの物語において青は非常に重要な意味を持っていて、今後の展開にも関わってきそうな気配がします。

名言の数々

この作品、パンチラインとなる名言が非常に多い!

一部紹介していくが、マジで実際に手に取って読んでほしい。読んだ後、「確かにぃぃ!」ってなってほしい。

 

(八虎)

 なら一体、この感動は誰のものだ?他人の努力の結果で酒飲むなよ。お前のことじゃないだろ

 好きなものを好きっていうのって、怖いんだな…

やべぇな心臓ドクドクいってるでも今までずっと生きてる実感が持てなかったあの青い絵を描くまでは俺の心臓は今動き出したみたいだ

冷静になんかなんなよ

今は描いた枚数と上手くなった分だけが

俺の自信だ

 俺の絵で 全員殺す そのためならなんでもする

好きなことをやるって いつでも楽しいって意味じゃないよ

 

(美術の先生)

好きなことは趣味でいい これは大人の発想だと思いますよ

誰に教わったのか知りませんが頑張れない子は好きなことがない子でしたよ

好きなことに人生の一番大きなウエイトを置くのって普通のことじゃないでしょうか?

 好きなことをする努力家はね最強なんですよ!

美術は文字じゃない言語なんですから

 

(ユカちゃん)

でも世間が良いっていうものにならなきゃいけないなら俺は死ぬ 

 俺の"好き"だけが俺を守ってくれるんじゃないかなあ・・・ 

(橋田) 

ここにあるモンみーんな誰かが考えて作ってんねやろ?

そしたらコンビニも美術館みたいなもんやん

 

好きなシーンはめちゃくちゃ多いけど、特に好きなのはお母さん説得のくだり。正直感動で鳥肌が立ちましたわ。そして実家に電話したよね、特に意味なく。あえて載せてないんだけどそこはご自身の目でお確かめください。

 

その箇所にも通じるんだけど、「目に映る全てを(あるいは映らないものすら)どのように感じ、どのように切り取るか、そしてそれをどう表現するのか」を突き詰めているところがこの作品の魅力だ。もっと注意深く感じることの大切さを教えてくれる。仰々しいものだけがアートじゃないんやね。気づかせてもらいました。

かっこいいもんは無限にある 俺がそれに気づかなかっただけなんだ

矢口八虎

 

いかがだったろうか

僕も結構偏っていて、何かに対する「情熱」を描いた作品に極端に弱い。

それは『BLUE GIANT』しかり、『3月のライオン』しかり、『ちはやふる』しかり。

 

読後、

「何だこの溢れる感情はっ!!?なんだかわかんないけどなんか・・・体が!・・・動いちまうんだよっっ!!!」

ってなる作品が好きなんですよ。

 

この『ブルーピリオド』、作者インタビューを読むとまだまだ序章で、「大学編」とか「社会人編」とか今後の八虎君の成長込みで様々な展開が期待できる。万人にオススメできると思うので知らない人はぜひ読んでよね。

 

それではこのへんでアディオース^o^

 

東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない (PHP新書)

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ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)

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ブルーピリオド(2) (アフタヌーンコミックス)

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ブルーピリオド(3) (アフタヌーンコミックス)

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