僕はレベル40

心が動いたことをかいていく

"Friday Night Plans"、「昆布だし」説ある

 タイトルで頭おかしくなったと思わないでください。僕は正常です(必死

 InterFMの"PERIMETRON HUB"聞いてたらイイ感じのアーティストがゲストに来てましてね。そっからかなり聴いてるFriday Night Plans(フライデーナイトプランズ)について書きたい。 

Friday Night Plans

略してFNP。愛称は「フラちゃん」。

まず名前の由来。Friday Night Plansというプロジェクト名は、「金曜日の夜から何をしようかとワクワクする事を思い浮かべる瞬間の感覚」から来ているらしい。

"Saturday Night Fever"的なネーミングだけど、それよりもう少し冷静。されど、こっからどんな楽しいことしよう!?っていう事が始まる手前のワクワク感が名前から溢れてて素敵。(華金をとてもオサレに表現したって感じですね。)

ちなみにラジオでは映画か歌のセリフも由来って言ってた気もするんだが・・・誰か知ってる人いたら教えてください。

で、FNPはあくまでプロジェクトであってシンガーとしての名前は公開していないみたいね。TMレボリューションがソロなのに西川貴教名義で活動してなかったのと似たような感じか。

日本とフィリピンのハーフなこともあり英語発音も綺麗だし、チラッと見える顔立ちもエキゾチック!これまたラジオによると、Chris BrownのLyricビデオを見ながら歌を練習してたらしく、Youtube世代の努力の仕方もなんだかとっても良い。

 
 
 
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🍃 shot by @184184 styled by @shun_kudo hair & makeup by Mahito @tetro_hairsalon #fridaynightplans

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楽曲について

 さて曲を聴いてく。

まずはここから的な曲としてデビュー曲のHappy Birthday。

電子音をガンガン入れたEDMテイストなR&Bナンバー。かっこええ。それこそChris Brownが歌ってても違和感ない。スローにじっくり始まってからの1分くらいでの高揚感が素晴らしいのとビートパターンと展開が忙しいのが特徴。2、3回曲変わった?ってなる。

かと思えば強めのオールドスクールなビートがガシガシ効いてるI'm Outみたいな曲もあるし、トラップビートに彼女の美しい歌声が自由自在に飛び回るUU(トゥユー)みたいな曲もある。このインディーな感じが好みになってきたのは僕がmillennium paradeに飼いならされてるからかもしれんけど。

個人的に刺さったのはSTUTSプロデュースのコチラ。

STUTSは星野源にフックアップされて有名になる前から知っていた思い入れのある存在なこともあり、このプロデュースは妙に嬉しかった。STUTSについてはこちらでちょっと書いてる。

トラックは都会的で洗練されたこれぞTOKYOなヒップホップ。んで彼女の日英織り交ざったラップも聴ける。暗闇(よる)をテーマにしたすげー良い雰囲気の曲なので、ぜひご一聴あれ。

 そして、この曲に触れない訳にはいかないでしょうってのが、こちら竹内まりやの”Plastic Love”のカバー。FNPが歌う唯一の日本語曲でもある。

このカバーの前提として、30年前の曲であるPlastic Loveが海外でバズって、日本語詞にも関わらず海外で2000万再生突破して・・・って話は知っておいて欲しい。

僕はリアルタイム世代では無いけれど、日本が一番豊かだった時の質の高い余裕のある楽曲が、時を超えて再評価されるって流れはとっても嬉しい。で、再生数が伸びた事による台湾人アーティスト9m88によるカバーもリリースされて、こりゃ本格的に火が着いてるわってところでのFNPによるカバー。

この曲、これほどのカバーにはなかなかお目にかかれないほど、素晴らしい。まずベースラインの色気がすごい。エロベースすぐる。で、このラインに彼女の声が乗っかることで、曲が一気にパァァっと艶やかになる。原曲からブラスを省いてるのが完全に成功してる。古臭く感じさせないモダンなアレンジに脱帽っす。

そして、日比混血の、しかも普段は英語詞で歌ってる彼女がこの楽曲を逆輸入的に日本語でカバーして世界に発信するのって文脈的にかなり興味深いし、プロジェクトとしてすごく意義や戦略性を感じて変なとこに震える。ま、そんなことは考えすぎでもしかしたらカラオケで歌ったらめっちゃ合っててノリでやっちゃいましたとかそんな理由かもしれんけどな!

案の定というかSpotifyの再生数は彼女の曲中断トツで1位ということで、プロジェクトとしては成功してるし、彼女の多様性を更にブーストする一作になってるんじゃなかろうか。 

昆布だしってなんやねん

ここまでバラエティに富んだ楽曲を乗りこなす彼女の声って地味にすごくね?って話をしてこの記事を終えます。

想像だけど、彼女の声ってすっげープロデュースしがいがあると思うんですよ。歌の上手な歌手はたくさんいるけど、こんなに何でも乗りこなす声の人っていそうで中々いないと思うんだ。曲をひとしきり聴いた感想として、この優しくて上品な、だけど良い意味で透明な声はトラックの邪魔にならずその曲の良さをグッと引き立ててる重要な要素になってる。例えばSuperflyをすっげーうまい焼肉のたれとしたら彼女は昆布だし的な、そんなニュアンス。一見地味だけど、「これは!」って唸らせてくれる。

だから編曲家を料理長例えるならば彼女は上質の昆布だしエッセンスであって、そりゃ料理にも気合入るんじゃないかと勝手に想像しておりますよ。

いかがだったろうか

個人的には、菅野よう子御大と組んでくれたら良いなぁ、関係者の方頼むっ!

もうすぐPERIMETRONが撮影した新曲"all the dots"のMVがリリースされるらしいし、また違った展開が見られるんじゃないかと期待してる。日本でサビもろくに無い、英詞の彼女の歌が爆発的に広まることはないだろうが、これから劇中歌やCMソング等、色々なメディアで彼女の歌を耳にすることは絶対増えると思う。そんな時、この記事を読んでくれた貴方だけは「ええダシ出てる」と思ってくれたらこれ幸いです。

それではアデュー。 

Plastic Love

Plastic Love

 
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