僕はレベル40

心が動いたことをかいていく

新たなロックアンセム誕生!King Gnu(キングヌー)飛行艇の感想と考察

 

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King Gnu Official HPより

King Gnuをメジャーシーンの中心に押し上げた名曲、「白日」以来のひっさびさの新曲。もうワタシ、おなかがペコペコになり過ぎて、飢餓状態緩和のためにMVも配信もされてないけどもう書くアルヨ・・・もう待てないアルヨ!!

え、音源が無いって?そこにradikoっていうアプリがあるじゃろ?聴く手段が無い人は公式的にはradikoをチェックするしかないので、未聴の方はそちらぜひ!

待てる人は8/9のデジタル配信を待ってどーぞ。

※追記

もうストリーミングでも配信されてるし、YoutubeにもMV投稿されてるよ!

こちらもぜひ↓

 

飛行艇

楽曲について

ANN0でフル尺初オンエアされた同曲。Vo/Key井口&Ba新井による愉快なトークを聴きながら待つこと15分。思ったよりもだいぶ早く披露された新曲、「飛行艇」の第一聴の感想は・・・

 

「そうきたか常田大希!!」

 

だった。

なんとこの日本でArctic Monkeys"的アプローチをカマしてきた。

こちら、押しも押されぬUKのスターバンド"Arctic Monkeys"の名盤"AM"の一曲目に収録されてる"Do I Wanna Know?"

とはいってもめっちゃ似てるって訳でも無い。ただ、このBPMに印象的なギターリフ、Aメロの声質、オクターブ上のコーラスの重ね方あたりは同じフィーリングを感じる。もし常田大希という男のルーツ(の一つ)を知りたかったらぜひ下の2013年のグラストンベリーのアクトを見て欲しい。特にこのアクトの2曲目、"Brian Storm"については昔彼が実際にRadio Gnuで言及してたからよく覚えてる。(鼻血出るほどかっこいい)

アクモンはもっとダークで色気のある仕上がりなんだけど、同テイストの曲でもやはりサビで井口理という希代の歌謡ボーカリストの声が乗るともう完璧にKing Gnu色に染まる。全然ポップな曲じゃないのになぜかJPOPになる不思議。(褒めてます!)

それにベースね。King GnuのOfficial髭ダンディズムことBa.新井のプレイがもう、グワングワンうねってる。もはやどんな弾き方したらこの音鳴んの?って感じ。この二つは特にアクモンには無い要素。

あとは細かい部分だけど、常田氏が今までになくしっかり歌ってるAメロから井口コーラスを重ねて重層的にしたり、2番のサビ後にブリッジを作って一旦助走区間を作っての大サビに突入する構成も日本的様式美があったりと、この辺しっかり日本でヒットを飛ばすことについて練られてんなぁって印象。

昔のバンドのスタイルを踏襲したりテイストを取り入れたりって、ある種バンドにとって永遠のテーマだったりする。定期的に70's/80's/90'sリバイバルの話が出てくるし、自分達のスタイルに合っているのか、そもそもそのスタイルが好きかどうか、狙いはなんなのかって具合に方向性を定めるのに絶対苦労するはずなんだが、どうして彼らはこうも変幻自在なのか。しかも芯がぶれずにカッコ良くセンス良く。なんなのほんとに同じ人間なの?まぁとにかくロックバンドとしてのオリジナリティを確立していてカッケーことこの上なし。

※8月19日追記

ふとホワイトストライプス思ったけど、むしろテイストとしてはこっちか・・・?よくよく考えたらジャックのギターにもだいぶ影響受けるだろうし、ライブで突然Seven Nation Army演りだすしな。どっちにしても2000年代を代表する一曲なので、知らない人はルーツの一曲を知る意味で必聴。今聴いても死ぬほどかっけ。

www.youtube.com

 

歌詞について

オフィシャルな歌詞が出てないので、まだ全文の掲載は控え、聞き取れるとこだけ。

この曲の歌詞はもうコレ、

どんな夢を見に行こうか?」

とにかくこのフレーズに尽きる。そう、出ましたよ!

勝手に命名するけど、彼の書く歌詞(特に彼がメインで歌う曲)は「先導者スタイル」

なのよね。

実際にEYESCREAMの特集記事で彼はこう語ってる。

King Gnuというプロジェクトは、周りの人間をどんどん引き込んで、日本のシーンで群れを大きくしていくというコンセプトを持っているバンドなので、ー中略ー

EYESCREAM REIWA HEISEI GRAPHICS P030より

 

この飛行艇の歌詞は上記コンセプトがブレずによく表れてる。「どんな夢を見にいこうか」、「ビートを刻んで果てのないパーティを続けようか」、「無意味な旅を続けようか」・・・以上は全てVo. 常田パート。

 

さ、誘ってやがるぜ常田大希!

 

日本で面白い事やってるクリエイターへの声がけにも聞こえるし、King Gnuみたいに新しい音楽を聴くリスナーへのメッセージとも取れる。それこそまだまだまだまだヌーの群れをデカくするという野心がありありと見れるし、本当に伝えたいこと、思ってることは俺が歌うって心の表れのような気もする。

同インタビューではこうも言ってる。

オレの場合は客観的にKing Gnuを見ていて。ヌーの群れが躍動しているのを見て”おおー!!”と思たらいいかなって。その群れが走っているのを見たり。そうなるためにはオレもどんどん曲を書かなきゃいけないんですけどね。

EYESCREAM REIWA HEISEI GRAPHICS P031より

 

 

とまぁ、今まで書いてきたような曲調、歌詞、プロジェクトへの姿勢全てが出てるのこの曲こそが、新たなロックアンセム「飛行艇」だと、そう言いたい訳であります、隊長。

 

ちなみにタイトルの「飛行艇」ね。飛行機と何が違うのか調べたけど、どうも水上で離発着できる飛行機の事らしい。まぁアレやね、わかりやすく言うと紅の豚のヤツね。 

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© Studio Ghibli


一番流行したのは戦時中らしいんだが、その辺りは意識して作詞してんだろうか。 

ただ、自分のイメージとして近いのはFFの「飛空艇」なのよね。固有名詞すぎて使えなかったのかもしれんが。

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なんかさ、King Gnuならデカイ飛空艇で、「一緒に飛ぶなら着いてこいよ?」って言いそうじゃないすか。ウン、言うわ。PERIMETRONがどんなMVを作って来るのか今から楽しみでしょうがない。

 

いかがだったろうか

Vo/Gt 常田はインタビューでオーディエンスが一緒に歌えるようなアンセムを作りたいという話をしていた。こっからは(というか全部)僕の私見なんだが、彼はもうデカイスタジアムでの景色を見据えてるんじゃないかね。まーさすがにグラストのメインとは思ってないかもしれんけど。僕には見える、見えるよ・・・

King Gnuがサマソニのマリンやフジのグリーンでこのスタジアムロックを奏でる光景がよぉぉぉ。

んで、オーディエンスがデカイ口あけて、

「この時代に飛び乗って~♪」って歌う光景がよぉぉぉ!

 

 今デカイスタジアムで、「ロックアンセム」を奏でられる日本のバンドがどんだけいるだろうか。それこそミスチルやサザンがその筆頭に当たるんだろうけど、King Gnuもきっとこれからもっとデカイ夢を見せてくれそうな気がする。いや、気がするどころかもう確信に近いね。King Gnuというこれから増々デカくなる「飛行艇」に飛び乗って、夢の景色を見せてもらいたい、見たすぎる。

 

それでは今日はこの辺で。アディオス。

 

※MVが出たらまた追記するっす!

 

 

 

 

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