みなさんお久しぶり。2020年もよろしくね。
さて、Teenager Forever聴いた?こんな辺境の地まで来るってことは当然MVもチェック済みかもしれんが、普通に泣いてしまった。井口は最高にクズだし、せきゆーは幸せそうだし、かずきさんはズルいし、常田氏は笑顔がおじいちゃんみたいだし。
そんくらいMVに感動したのでつらつらと書いていきたい。もうほんと好き。まだの人はこちらを見てから読んでよね。
楽曲について
リリースする楽曲全てがタイアップとなるバンド、それがKing Gnu。
この曲もSONYのワイヤレスイヤホン(超欲しい)のCMタイアップソング。
そもそもこの曲はかなり古い。
あれは忘れもしない2018年7月16日の梅田シャングリラ。そう、大阪初ワンマンだ。
当時は曲名も知らなくって、何この普通のロック!!??え、King Gnuってこんな青春パンク曲やるんすか!?って思った記憶。だってそうよね、tokyo rendez-vousやらVinylのレイドバックしたリズムの黒くて重い曲にTeenで緩急付けられたらそりゃやられますよ。仕事のできる先輩がふっと見せる可愛い笑顔って好きですよね?それと全くイコールな。
まぁとにかくKing Gnuの曲の中で良い意味で最も軽く、青くさく、爽やかなロックチューンがこのTeenager Foreverって訳だ。10代の俺達が好きだった曲調そのまんま。よーわかってるわ。
ライブでは終盤の殺す気か?ってなセトリに組み込まれる。Flash!!!からのTeenとかな。この時も書いたが、Vo. 井口のパフォーマンスは甲本ヒロト憑依の完全にキマッテる状態だった。その分客はガチで上がってた。
Sympaのテーマにはそぐわないという事で、カットされたこの曲。その分じっくり温められ温められ、羽化した大事な一曲なのよ。新譜、CEREMONYではどのような意味合いを持つのか・・・期待が高まる。
歌詞について
10代の頃のキラッキラした夢と希望、でもどうしようもないやるせなさとかぶち当たる壁も表現した素敵歌詞。ステカシ。とっくに10代が昔になった世代にも響く大切な事を歌ってる。
他の誰かになんてなれやしないよ
そんなのわかってるんだ
明日を信じてみたいの
微かな自分を愛せなかったとしても
今までも徹底して自分は自分でしかない、そしてお前はお前でしかない。主役はお前だと歌ってきたVo/Gt常田の思いがここにも見て取れる。
この曲で一番大事にしてるワードは間違いなく「煌めき」
めくるめくあなたの煌めきに 気づけたらいいんだ
いつまでも相変わらず つまらない話を つまらない中に どこまでも幸せを探すよ 煌めきを探してよ
めくるめく今という煌めきに 気づけたらいいんだ
一人一人が今持ち合わせているキラッキラした感情、魅力、大事にしてるもの。何でも良いけど、その自分じゃ気づけない、あるいは気づいてはいるけどひた隠しにしてるその何かを大事にしてこーや、と言われているようでまたハッとさせられてしまう。
10代が今の気持ちとして歌っても上の世代が自分の戒めとして歌ってもどちらにしてもグッときてしまう歌詞を書けるのがすごいとこ。
MVについて
もうね、待ってたのはコレ!!!
PERIMETORONほんま「わかってる」って感じのMV。この曲に小難しいストーリーや茶番はいらんよな。
コンセプトとしてはメンバーそれぞれボーナス100万?くらいが渡されて、どう使うかという様を撮影したロードムービー的な構成になってる。
井口→単身フィリピンへ
女子大生と好感度をドブに捨てた男。うん、真のゲスの極みはお前だよ!性欲に忠実に生きる最も正直な男が彼です。何度でも言うが、彼にもこんな時代があった・・・のかすでに怪しくなってきた今日この頃だ。
新井→母に親孝行
井口のクズさと変態さを見せつける裏で、自動車ディーラーに向かう男。そして好感度アップを狙う一周回って最低な男。ウソです。完全に好感度ストップ高です。普通に泣きました。天使すぎて浄化されるかと思いました。
勢喜→嫁とグアムへ
いちいち動きが可愛いせきゆー君を堪能できるMVがこちらです。スカイダイビング中もしっかり歌ってるのが個人的に高ポイント。
もうただただ幸せそうで、こっちまで伝播してくるレベル。爆ぜろ!!
常田→単身?アラスカ的な北の地へ
おいおいおい、ウチの80の爺でもこんなシワシワな笑顔にならんぞ。
ロシアか北欧かアラスカかわからんが、とにかく寒い雪国へ旅だった男。いつもの難しそうな顔はどこへやら、ただただピースフル。世界平和。泣ける。
McDonald Romanceとの対比
とまぁ完全にファンサービスムービーですよ。だって嬉しいもん。
このロードムービーの作りが僕はほんとに好きでね。今まででKing Gnuで一番好きなMVはMcDonald Romanceだったし、明らかにそこを意識した作りになってる。
ただの男前だった頃の井口理を見られる稀少なMVがコチラです。
並び順も一緒、 3年近くの月日が立った対比。そして最後の高速スライドショー演出も同じ。
でも、
もう財布の底は見えてしまったけど
と歌ったヌーはもういない。
マクドナルド〜の時はお金も無い、売れる保証も無い、ただただ必死に目の前の現場をこなしてきた4人と、紅白出場して特別ボーナスが出るほどにデカくなった4人。
この対比を強調しつつも、歌詞では
いつまでも相変わらずつまらない話をつまらない中にどこまでも幸せを探すよ
・・・泣ける。取り巻く状況は変わっても、変わらない仲間と相変わらずやってくぜって意思表示だと勝手に受け取らせてもらう。
曲調と合間ってジェットコースターに乗るように笑って泣いてまた笑ってと非常に忙しい。
そして成人式の少し前にTeenager Forever(永遠に10代の気持ちで)をリリースするのも意図的か?そうなんかペリメトロン?
いかがだったろうか?
今最も煌めく4人の等身大のロックがここにある。
もうあと数日後のリリースが迫った新アルバム、CEREMONY を絶対に聴き逃す勿れ。
【Amazon.co.jp限定】CEREMONY (初回生産限定盤) (Blu-ray Disc付) (デカジャケット付)
- アーティスト:King Gnu
- 出版社/メーカー: アリオラジャパン
- 発売日: 2020/01/15
- メディア: CD