僕はレベル40

心が動いたことをかいていく

2020年はVaundyの年!『不可幸力』が半端無いからみんな聴いて?

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(Vaundy公式HPより)

どーもみなさん、コロナの煽りを受けていますか?僕は直撃すぎてしばらくなーんも書く気がおきなかった。とある大学の先生が言ってたけど、このコロナショックは人類にとって第二次世界大戦レベルの危機らしいですよ。そんくらい閉塞感あるよね。そんな時だけどずっと音楽は聴き続けていました。そう、Vaundyの音楽を。

ひっさしぶりにガッツリ腰を据えて聴きたいアーティストが現れたなってのが今の感想なので気合い入れて書いていきたい。

多分今がブレイク前夜。例えるなら『Flash!!!』の頃のKing Gnuか『犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう』くらいの髭男の匂いがしてる。

多分今なら一般層には広まってないし、軽音サークルの連中とかの感度高めの奴ら以外にはそこまで知られていない。あいつら邦ロック情報と大学近くのラーメン屋だけはやたら詳しいからな。単位を取れ単位を。

Who is Vaundy?

Vaundy(バウンディ)。現役大学生の19歳。 作詞、作曲、アレンジを全て自分でこなし、アートワークのデザインや映像もセルフプロデュースするマルチアーティスト。 2019年の6月からYoutubeに楽曲を投稿し始め活動を開始(2020/3/27 現在、YouTubeトータル860万回再生突破)。

〜中略〜

耳を捕らえ一聴で癖になる天性の声。 都会的な空気感、情景が浮かぶ表現と、10代の内面を素直に紡ぎだす言葉。 破格の才能を感じさせるジャンルに囚われない幅広い楽曲センスで、ファンダムを急速に拡大中。 

現役大学生だぁあ↑?このクオリティで19歳ってガチの才能人かよ。

才脳人応援歌を聴いて育った自分事にしてた僕に謝って?

 

と、いうのは半分冗談で、歌詞とか眺めてたら、「痛み」とか「苦しみ」の中を生きて曲を作っているのがわかる。

わかってないよ ねぇねぇねぇねぇ 聞いてますか?

歌う 僕の 痛みの挽歌を

わかってないよ / Vaundy

悲しみが僕達と仲良く握手して摩擦音が僕達の鼓膜内でクラッシュして嬉しみが僕達をさらなる苦しみへと誘う誘う

Pain / Vaundy

彼もまた悩んで、迷って、ぐるぐる回りながらここまで登って来たんだろう。

Vaundyさん冒頭ナマ言ってすみませんっしたぁぁ!

 

最近ずっと聴いてた感覚を自分なりに言語化すると、現代に生きる10代の痛いほど切実な思いを彼の聴き心地の良いロートーンボイスで吐き出しつつ、後半ハイトーンボイスでめちゃめちゃエモーショナルに刺してくるのが彼の曲のスタイル。ただ、メロディが多彩でシティポップ調な曲もあれば、弾き語りもあって、飽きさせない。そしてどれも口ずさみたくなる。

もう自分好みすぎて凄い。僕のツボつきすぎだ。

 

不可幸力

 それでは曲に触れていく。

冒頭は低めのラップではじまる。何となく発声の方法がRadwimps 3か4くらいの野田洋次郎を思わせる。そう言えばタイトルのつけ方とか独特なワードチョイスもラッドっぽいとこある。元々ある言葉を一文字変えて表現するアレな。有神論を有心論にしたりさ。

不可抗力という人の力ではどうしようも無い事を一文字変える事で、より悲壮感を浮き出しつつも儚さの中で手を取って生きる僕と君の美しさが際立つ構造にしてる。

オイ?お前本当に19歳か?穢土転生で生き返っとりゃせんか?

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(NARUTOより)

で、これまたダウナーなサビがくる

welcome to the dirty night みんな心の中までイカれちまっている

welcome to the dreary night そんな世界にみんなで寄り添いあっている

welcome to the dirty night みんな心の中から弱って朽ちていく

welcome to the dirty night そんな世界だから皆慰めあっている

これまさしくたった今、コロナで狂っちまった日本の状態じゃね?ってどうしても勘ぐっちまう。曲はもう半年以上前の曲だが、ここまで世相を反映してしまうのはもうすげえとしか言えない。

 

そして最強の大サビだ。

まぁ声がバヤイよね。

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(宇宙兄弟より)

愛で揺れる世界の中で僕達は キスをしあって生きている

揺れる世界の中を僕達は 手を取りあっている

 

タイトルの通り、幸せになんてどうしてもなれない。でも、だからこそ「愛」の中で手を取り合って生きるっていう一瞬の煌めきを感じてしまって涙腺を刺激される。それこそ、彼の言う恋愛映画のラストシーンのように。

 

芸が細かくて地味にめちゃくちゃ好きなポイントとして一発目の大サビと二発目の大サビの入り方が違うところだ。上の動画の2:01からの「愛で」は主旋のみで歌われているのを2:35からの「愛で」は下のコーラスが加わってより重層的な聞こえ方をする。いつかライブに行った時絶対に下でハモってやりたいよね。

 

とまあこんな芸コマポイントまで抑えてきつつ、普遍的なストーリーテリングできるアーティストが出てきてるって事がまず嬉しいよね。

 

5月にアルバムも出るし、東京ラブストーリーのリメイクの主題歌にも決まっていて、まず間違いなく大ブレイクするVaundyを絶対にチェックすべし!!!

strobo

strobo

  • アーティスト:Vaundy
  • 発売日: 2020/05/27
  • メディア: CD
 
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