僕はレベル40

心が動いたことをかいていく

真にコロナに勝ったアーティスト、BAD HOP。BAD HOP WORLD 2020の無観客試合について書く

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普通に泣いてしまった。号泣メーンって感じ。

 

日本中が、いや世界中がコロナウイルスにドデカイ影響を受けている昨今。刻々と変わる状況に全業界、全業種が振り回される。頭を悩ます。

エンターテイメント業界関係者も中止か、決行か、延期か、はたまた別のやり方か決断を迫られる。オーディエンスはもちろん泣いてますよ。でもそれ以上に決断を迫られる運営、そしてアーティストも当然泣いてる。

 

当日中止にせざるを得なかったPerfume。批判を覚悟で閏日開催を決行した東京事変。

そして僕も行くはずだったKing Gnu。何が正解かなんて誰もわからない。中止という判断が妥当で、事変の決断が批判されるというのもよくわかる。でも正直気にし過ぎな気もするし、日本中がネガティブでおかしくなってるようで怖くもある。

 

そんな状況の中、確かな気概と信念に基づいて行動した男達がBAD HOPだ。

T-PABLOW曰く、1億円の負債を抱えての横アリでの無観客試合決行。

1億て。もちろん金だけじゃない。本来声を届けるべきだだっ広い会場には誰もいない。

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なんだこれ。どう見てもリハにしか見えない本番。

 

横浜アリーナという会場に特別な思いを持って臨んだ彼らがどんな思いで無人の客席に向かってラップをしていたのか。想像しながら見てたらちょっと涙出たよ、ほんと。

時折映される客席がまた寂しいんだわ。

本来ならガン上がりする筈のJETやI Feel Like Gokuも当然返す声援も拍手もない。Asian Dollのラグジュアリーな歌詞もセットも照明も少し虚しい。個人的にTiji Jojoの声が好きなんだけど、画面越しから浸り首を降ることしかできない。

でも全員からある種開き直ったプロ意識というか、「やってやんよ」という気概を感じた。だからこそ画面越しに、そこにはいないけど、確かに見てる僕たちに届いたんだと思う。

そんな中で一際胸を打ったのが、YZERRとT-PABLOWのMC。

 

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この横浜アリーナって場所には自分たちも思い入れが強くて、初めて横浜アリーナでライブを見さしてもらったのは18才の時で 〜中略〜

18才の自分にはすごくとんでもなくデカイ会場に見えて、もしかしたらアーティストをやっていて、もしかしたら立てないんじゃないかと思っていました。〜中略〜

俺は本気でHIP HOPが大好きでこの国で本気でHIP HOPを流行らせたいと思っています。その情熱は誰にも負けないって思ってます。俺は本気で毎日この情熱を持って毎日毎日生きています。〜中略〜

 自分たちより若い子たちが、18才の自分がここを見て立ちたいと思ったように、自分たちのこういう挑戦する姿を見てやってやろうって気持ちになったら、それは1億円っていうお金すらもちっぽけに見えてしまうほどの素晴らしいものだと思っています。本気で思っています。

YZERRのMCより一部抜粋

 

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ネガティブがみんな集まって、架空の敵を作られて、俺たちがそこに向かって行っちゃったらそれこそ思惑通りなわけだよ。それじゃダメだよ。ネガティブがみんなで集まってってさ。そしたら本当にそうなっちゃうから。だから今日、少しでもみんなが元気になれたらいいなって本気で思ってます。だから今日はすげえポジティブな力を画面越しかもしれない。本当は生で見てもらいたかったけど。1個こうやってこの画面越しでもポジティブなパワーを俺たちが集めれてんだったら超いいなと思うし、それがまた俺らをいいところに連れて行ってくれるから。本当にそのポジティブなパワーが。〜中略〜

今日この会場には本当に愛しかないじゃん。俺たちの愛もあるよ。みんなに対しての、音楽に対しての。そこをみんなが愛で返してくれて、いろんな人がじゃあファンドとかやってみればいいじゃんとか投げ銭とかどうとか。 そうやっていろんな人の愛で今日、こうやってできてんだよ。本当に、いろんなスタッフの人たちが。だから、そうなればいいなって本当に思ってんのがこのBAD HOP WORLDだし、そうしていこう。本当に次みんなはどこで見たい? 俺たち、BAD HOPを。

T-PABLOWのMCより一部抜粋

 

からの「俺たちは止まんねえ、行くぞ・・・」

からのKawasaki Drift。

もう熱すぎて焼け死ぬかと思うよね。

からの「川崎で有名になりたきゃ人殺すか俺みてぇになりな!」

歌詞改変マージで熱い。もうこのモンスターマシンでどこまでも連れてって欲しい。

僕はパブロがK-九時代から応援してるクチなので、今回のこの二人の熱いメッセージにはそりゃ心打たれるでしょって話。

 

結論として、今回のコロナ騒動で最もアーティストとしての株を上げた行動をとったのはバロホなのは間違いない。逆境を乗り越え、1億円使ってでも届けたい情熱と生き様を発信した、彼らの常識に捉われない行動と美学に最高のビガップを送りたい。

気持ちだけだが、投げ銭はさせてもらった。

タイトルが直接的すぎて草生えますよ。これがリアルヒップホップ。

 

3rdアルバムもめちゃめちゃ楽しみにしてる。 

Kawasaki Drift [Explicit]

Kawasaki Drift [Explicit]

  • 発売日: 2018/06/15
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

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