僕はレベル40

心が動いたことをかいていく

カルチャーの大洪水、「アフター6ジャンクション」3周年に寄せて。僕が考えるアトロクの魅力!

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もう3年か・・・

 

アフター6ジャンクション、通称アトロク。

前身のウィークエンドシャッフルが終了すると聞いた時は愕然としたが、週5回×3時間+放課後ポッドキャストという超絶ボリュームを消化しきれないまま次の週に進む生活が3年続いてると思うと驚くばかり。

丁度番組でも3周年を記念して、ニューリスナー向けの用語解説等、いかにも「らしい」試みをしているのでイチリスナーが考える魅力について語っていきたいと思う。

 

 

番組コンセプト

TBSプロ野球放送の後継として設置されたこの番組、当時は野球VS宇多丸等と揶揄されていたが、オジサンメインから文化系にガラっと視聴層を変える勝負に出て制作されたこの番組。

コンセプトは

あなたの"好き"が否定されない、あなたの"好き"が見つかる場所。

日常の中にある「おもしろ」を掘り起こすカルチャー・キュレーションで現代社会に広がる様々な趣味嗜好の多様性を受け止める。

といった、カルチャーが多様化する現代に合致したコンセプト。映画、本、ゲーム、音楽等のカルチャーを専門家の深い視点を通してマニアックに掘り下げる事が多い

看板コーナーであるムービーウォッチメンでの週間映画時評やグラミー・アカデミー賞等比較的メジャーな賞レースについて特集する事もあれば、モンゴルヒップホップを取り上げたり、格ゲーの世界勢力図について話したり鳩レースを特集したり・・・新沼謙治に鳩レースの魅力を1時間語らせる番組がキー局で過去あっただろうか(いやない

 

この番組のすごすぎる特長として、毎日スタジオライブを行うというクレイジーなLIVE&DIRECTがある。

思えば「中村佳穂」に出会ったのもこのコーナーだった。洋邦問わず楽しめる、ライブ盤好きにはたまらない番組。 

とても全部は紹介しきれないが、曜日ごとに新概念提唱型投稿コーナーというリスナー参加型プログラムやカルチャーを深堀する"BEYOND THE CULTURE"等様々な企画がある。 

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僕も過去に4回くらい読まれた

アトロクに限った事ではないが、自分の投稿が読まれた時の嬉しさとなんか認められた感は異常。

と言った具合にとにかく毎日毎日無数のカルチャーを取り込むことのできるキュレーション番組がこのアトロクである。面白さには色々あるが、FunnyなだけでなくInteresting的な意味での面白さの色が強い。それゆえに各曜日の特集、コーナーをじっくり聴くと毎日2時間近くは削られる。

地獄。カルチャー天国時にカルチャー地獄。とにかく時間泥棒だけど最初は興味がある特集だけポッドキャストで聴けば良いと思われ。

メインパーソナリティ 宇多丸

 

日本のリビングレジェンドなラップグループ”RHYMESTER”の宇多丸師匠

メジャー1st.『ウワサの真相』から聴き始めたくらいのファンだけど、ラジオパーソナリティとしてよりかはラッパーとしての師匠をリスペクトしていた。

前身のタマフルを聴き始めてからは楽曲も好き、喋りも好きの相乗効果でヒップホップというジャンルはおろか、全アーティストの中でも一番好きな部類に入るのが自分にとってのRHYMESTER。

そんな宇多丸師匠、映画やアイドル評論家としても知られており、他にもゲームや美術作品等の多数のカルチャーへの造詣が深い。いつ寝てんのってレベル。

知識における引き出しの深さは勿論の事、僕が何より凄いと思うのはその話芸。各界の専門家や著名人が言った事を自分の中に落とし込んで別の分かりやすい言葉に言い換える言語化能力が本当に凄い。めちゃマニアックで普段公共の電波で話慣れていない専門家が結構出演するんだけど、その魅力を引き出し且つリスナー目線にまでしっかりハードルを下げるその話芸こそが宇多丸師匠の一番の魅力だと思う。余人をもって代えがたいとは正にこの事。ギャラクシー賞を取ったのは映画評論だけでなく、この話芸あってこそ。

各曜日パートナー

タマフルからの一番の変化としてやはりこの各曜日パートナーの存在ってのは間違いない。番組開始当初はその変化に戸惑って、「俺は宇多さんの話が聞きたいんだよ!!」とちょっと拒否反応あったのだけれど、もう土下座ですね、ドゲザ。

3年で正に「パートナー」としてみなその魅力が存分に発揮されていて単純に魅力的。あと、各曜日担当パートナー&ディレクターの得意ジャンルで取り扱いカルチャーがかなり違う。全部に対応してる師匠は何者なんだよ。

 

月曜日 熊崎 風斗

通称「クマス」。またの名を「グラビア評論家」。アトロク5兄弟姉妹の次男。

スポーツ実況アナとして野球・競馬・陸上等を務めるが、カルチャーへのストライクゾーンは狭い。それ故にパートナーで一番無関心モードが多い。でもそれを指摘すると、「そんな事ないですよぉー!!」と反論。最もアナウンサーとしての実力があるのは多分クマスで、一番噛まない。彼の声と読みは一番スムーズで聴きやすい。

 

主に取り上げるカルチャー:音楽

 

火曜日  宇垣美里

通称「宇垣総裁」。アトロク5兄弟姉妹の長女。

元TBSアナウンサーで、たぶん5人の中で最も知名度がある。「私には私の地獄がある」というパンチラインはあまりにも有名よね。

コスプレで他の共演者を公開処刑にする程の圧倒的美を持つ彼女は独立後にエッセイストとしても活動中。名物コーナー、「元トモ」では読みの哀愁が絶妙で、名曲『疎遠』に彼女の声が乗らないと違和感すらある。

特にアニメと本への関心が強いため、特集での前のめり感がパートナー陣で最も顕著。それが良くもあり悪くもあるという感はあるし、かなり原稿を噛むところはマジで直して欲しい。

個人的には2週回って好きになった。多分これからも嫌いになったり好きになったりすると思う。

 

主に取り上げるカルチャー:アニメ、本

水曜日 日比麻音子

通称「日比ちゃん」。またの名を「国民の孫」。アトロク5兄弟姉妹の末っ子。

グラビアデビューも果たした小動物系の可愛さで、読みや発言にも育ちの良さがひしひしと伝わってくる。「通称、アトロク」の読み方が一番可愛い、ガチ尊い。

かと思えば、「大学!共学!洋楽!!」という迷言を発し、アホの子っぽい可愛さを発揮する事もある。あとネコ耳ヘッドホンがズルイ。反則過ぎ。

演劇部出身のためか演劇・映画に関心が深い。演劇はアトロクを聴くまで自分の中に無いカテゴリーだったので間違い無くアトロクに広げてもらったカルチャー。

アトロクがなければケチャップオブザデッドには出会ってなかった。

 

主に取り上げるカルチャー:映画、演劇、音楽

 

木曜日 宇内梨沙

通称「梨ー沙る(リーサル)☆うなポン♪」。アトロク5兄弟姉妹の次女。

「永遠の小5男子」と言われるほど行動原理が小学5年生的脳みそでで動いており、頭の中はゲーム×∞。今ではゲーム実況YOUTUBERとして活動する程のゲーム好き。

多分5人の中で一番アトロクで開花し、持っていた魅力が引き出されたのが彼女だと断言できる。多分アトロク無かったらYOUTUBE始めてない。それゆえか金曜日のタカキと並んで、宇多さんへの愛情が半端じゃない。もはや家族くらいの扱い。

彼女の不思議なゆるさと魅力もあり、自分的には木曜日が一番好き。

 

主に取り上げるカルチャー:ゲーム

 

 

金曜日 山本 匠晃

アトロク5兄弟姉妹の長男。通称「タカキ」。またの名を「TBSのジョーカー」。サイコパスみすら感じる宇多丸狂信者

男前というよりは美青年と言った方が正しい甘い顔立ちを持つ。なのにエアリズム一枚で社内を練り歩き、「半地下の家族」的黄ばみシャツを着たおす無頓着っぷりが最高。

映画、特に「食描写」への関心が非常に強く、鋭くそしてかなり危ない観察眼が魅力。よく見てんなーと感心してしまう。あと、声も読みが安定してるので安心して聴ける。

 

アトロクに救われていると言っても過言ではないほど随所にアトロク(宇多丸)愛が伝わってくるので僕はタカキ大好きです。

 

主に取り上げるカルチャー:映画

  

裏方スタッフ

普段ラジオ聴いてるとあまり意識しないプロデューサー、ディレクター、放送作家といった所謂裏方も魅力に溢れてる。

特に橋Pこと橋本プロデューサーと構成作家の古川さんは前身のタマフルを育て上げた盟友。当然番組のかじ取り役であり、先述した番組コンセプトが一貫しているのは彼らの手綱によるところが大きいんだと思う。

それが色濃くでてるのが「フューチャー&パスト」という金曜日に一週間を振り返り、radikoでの聴きなおしを想定したコーナー。こういうコーナーを設置して新しいラジオの聴き方を提唱していく、あるいはラジオそのものの在り方を問い直す姿勢とか矜持みたいなものを感じてこのラジオが好きになってる気がする。素敵。

めっちゃ良いインタビューあるのでこちらからぜひ⇒

lee.hpplus.jp

放課後ポッドキャストでのオジサン3人がキャッキャ言って楽しく話してるのがたまらなく好き。

 

準レギュラー

宇多丸師匠とのモーオタ仲間でビデオ考古学者のコンバットREC氏、漫画家・エッセイストで数々の名&迷企画を生み出しているしまおまほ氏、グラミーや洋楽オススメコーナーでアトロクの音楽大臣、ヨシ君こと高橋芳朗氏を筆頭に所謂「いつメン」として出てくる出演者が結構いる。

個人的なお気に入りは三宅隆太監督と西寺郷太氏。三宅隆太監督はスクリプトドクター=脚本のお医者さんで映画監督という珍しい職業なんだけど、その語り口の穏やかさ&物腰の柔らかさが本当に聴きやすすぎる。その落ち着いた語り口は聴いてて一切ネガティブな感情を起こさない。特にマニアックな海外映画に造詣が深くって、「そんな映画が・・・!!」という紹介をしてくれる。多分アトロクで一番面白い漫談スタイルなのが、ノーナ・リーヴスのVo. 西寺郷太氏。さも実際に見てきたかのように京都弁で面白おかしく語る「洋楽スーパースター列伝」はためになるし面白いしで最高。ライムスターとのコラボ曲もこれまた良いのでぜひ!

 

www.youtube.com

 

imlv40.hatenablog.com

 

 

いかがだったろうか

春から新しい事を始めたい人。推してるコンテンツがマニアックで同志を探したい人。特に趣味は無いけど何かを探している人。

もとより、全てのカルチャーを愛する人々におすすめするアフター6ジャンクション。あなたの好きが否定されず、新しいコト・ヒトにも出会えるかもしれない、無料で!毎日!大量に!聴ける超オススメラジオなのでぜひご視聴あれ。

 

それではアディオス。

 

 

 

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