
BADモード聴いた?ちょくちょく疑問形から入るけど、タモさんの「髪切った?」くらいのニュアンスで尋ねてるので重く捉えないで欲しいんだけどね。
やっぱりヒカル先輩凄すぎっす!と軍門に下るしかないレベルで期待を裏切らなかった新アルバムだけど、この「Liner Voice+」がめちゃめちゃ良かったので書いていきたい。
ライナーボイス?
ライナーノーツなら知ってるよ!って人も多いかも。洋楽のアルバムを買うと付いてくるあの解説小冊子の事ね。自分も散々洋楽のアルバムを買ったクチなので、一つの文化としてとても楽しみにしてた。音楽ライターさんの書く文章が好きで、添え物として以上の周辺知識や楽曲・アーティスト小話を知る事には理解を深めてくれる大きな意義があった。
しかし2022年現在、洋楽のアルバムを買う事がほぼ無くなってしまった。答えは単純、Youtubeとストリーミングがあるからである。そもそもCDプレイヤー自体がホコリ被ってるしな。
最近読んでないなぁと思ってた時に「ライナーボイス」という曲解説、しかもアーティスト本人で!?というのを知った。
反則・・・!圧倒的反則・・・そんなの勝ちたれへんやん・・・!!!
と僕がライナーノーツライターだったら号泣もんのサービス。
え?プレイリスト付き?しかも無料で!?

という事でまとめるとこんなプログラム。
1.本人による詳細な曲解説・エピソードトーク。
2.解説を聴いて曲を聴く⇒次の曲の解説からの曲聴く、をアルバム全曲繰り返すという流れ。
3.無料(Spotify登録の必要有)
「Liner Voice+」宇多田ヒカル『BADモード』
結論から申し上げますと、大変勉強になりました。アルバム一曲一曲の解像度がぐっと上がって、浸透してくる感じ。これはながら聴きでは絶対にたどり着けない境地。
そもそも宇多田ヒカルというアーティストが自分にとってはまだミステリアスで、本人の肉声を1時間以上聴けるってだけで超嬉しいしね。
『BADモード』の音作り現場、なぜ『Pink Blood』はピンクの血なのか、かの「人間活動宣言」から早くも10年以上が経過し、「自然体の宇多田ヒカル」が辿り着いた先。パジャマなのに、いや、パジャマだからこそ君に近づけるとでも言わんばかりの素の姿の宇多田ヒカルが、どういう心持で書いた詩なのか。
そんな秘蔵のエピソードと曲を一緒に楽しめる「Liner Voice+」をぜひ堪能してみて欲しい。
ちな、英語バージョンもある。日本語に無いエピソードなども入ってるのでリスニングがてらこちらもお楽しみあれぃ。
いかがだったろうか
僕、特に好きなアーティストのアルバムは骨までしゃぶりつくしたいタイプなんですよ。
だってさ、一人のアーティストが何年も何年もかけて多くの才能あるミュージシャンとの共作であり結晶なんですよね。
スイカ食べてたら緑の皮食ってました、みたいなくらい楽しまないと損ですぜ。
そんなこだわり派のアナタにぜひ!というお話だったのだが少しでも伝わればこれ幸い。
東京事変やaikoもそれぞれのアルバムについて、深~く語っているのでそちらもマストチェックね。
もっと流行れ!ライナーボイス文化!!という事で今日はこの辺でアディオス。
