お笑い・・・番組だと・・・!?
ニュースを見た僕の反応がこんな感じ。
そもそもMステ出ずにお笑いの冠番組持つ音楽アーティストおるぅ???
流石チーム風首脳陣、前々からメディア露出が巧妙であるとは思っていたが、相変わらずノリがクレイジーでやがる。
disc1を観終わってTELASA限定コンテンツも全て見てきたので色々書いていく。
お笑いだと?
何度も言うが結構驚いた。ってかそれはヤバイ・・・!!!
僕の心の出川哲朗がヤバイよヤバイよ連呼してうるさいレベルには危険だと思った。
僕もこんな記事を書く程度にはお笑い好きだし賞レースやらバラエティをチェックしているが、中途半端に芸人の真似事をするのが一番痛くなりがちだ。逆パターンで芸人/タレントが半端な曲出して痛さのあまり見てらんねぇ、となるケースはいくらでもあった。成功した例もあるけどね。
だから今回は他ならぬ風氏の事なので、自分のハードルを相当に下げて観た。期待0。もはや動いてる風が見れればそれで良し、というアルバム視聴と比較してざっと100万分の1の期待で観た。
・・・杞憂。
面白かった。普通に声出して笑った。
いつも考えすぎで信じる心が足りてないよ、君は。うん。
そもそもシソンヌとヒコロヒーが有能すぎた。
なぜこの座組になったのかはよくわかんないんだけど、どうも風氏がシソンヌのKOCネタがお気に入りではあったよう。とにかく相性が良かった。
コント芸人とは言っても、サンドウィッチマンや東京03だと大御所過ぎるし、ジャルジャルとか空気階段だと世界観が強すぎて溶け合わなそう。
そう考えるとシソンヌとヒコロヒーはめっちゃバランス良かったし、この解によく辿り着いたな感が凄かった。
ではちょっとづつ個別に書いていく。
Track1. 子守唄
パンチの効いた『きらり』の弾き語りからスタート。あまりにもバシバシ叩かれてるのが少し気になりつつ、最初のコントを心配に見つめる自分。普段から茶目っ気のある風氏、すまし顔や変顔と顔芸中心に演技をかます。演者がコント中に笑ってしまうという禁忌を犯しつつがんばる風氏がバッチリ抜かれてたのがウケましたわ。
Track2. プロポーズ
尺長めのコント。 相変わらずバンバン叩かれてるので「その腕何億の価値あるか知ってるかオイィ」と突っ込みつつ鑑賞。相変わらずコント中に笑いが抑えきれない風氏。
やはり雰囲気はBGMに支配されてる事がよくわかる演出で、キルビル、徹子の部屋、燃えよドラゴンと定番っちゃ定番な、でも生演奏でやる豪華さもあった。まさかのドラまで持ち出しでどっから持ってきたんだよと突っ込んでしまった。個人的に声出して笑ったのが風呂BGのくだり。「オフロガワキマシタ」ウチの風呂やん!
Track3. 名曲カバー
かぜいち、歌うますぎな。完全にバーターにされたしんいちがかわいそうすぐる。これも禁じ手っていうかね。何でしょう、ガキ使で本家を完全に喰ったサンシャイン斎藤を思い出すレベル。「しんいちさん、本日以上になります」の切なさが異常。
ともあれこれライブで一回やってくれんかな。
ライブパート
Track5. まつり
演目見た時は「まつり」ってコントやるのかと思って「おおっ!!」ってなったんだけど、導入からのライブパフォーマンスだった。これはこれで美味しい。
特筆すべきはやはりプロデューサーYaffleの現場入りだ。プロデューサー/コンポーザーがプレイヤーとしてライブに入る例としては古くはglobeのTK御大とか、最近だとYOASOBIのAyaseらがあるかな。まぁ彼らはメンバーでもあるので、Mr. Childrenの小林武史氏が昔ライブに出てたのに感覚近いかも。正に、「自分のアレンジを体現する」って意味で結構大きな出来事、しかもテレビで!
テレビパワーで篠笛まで加えたフルセットでのライブ、そして楽しみにしていた風歌唱。やっぱグングン上手くなってますわ。バックにボーカルを流しつつの演出だったけど、あえてそこに重ねてフェイク入れたり音程変えたりとアレンジに相当引き込まれた。ライブで見たすぎる。
あと、最近「肩落とすこた一切ない」っていう歌詞に救われ過ぎて辛い。
Bonus Track. ガーデン
TELASA限定コンテンツ。
僅差で『まつり』より良かった。僕がガーデン好きすぎるのもあると思うが。
低めの風ハミングをイントロにグランドピアノの豊かな音が鳴り響く。「リッチ」という言葉はこのためにあるかのような響き。対照的に風氏の格好はTシャツにメガネモード。YOUTUBEの配信もこんな感じだし、自然体まんま。
このパフォーマンスの白眉は勿論後半の転調後のハイキーとアレンジ。「それでも守り続けたくて」とかすっげー高いのに安定してるのすごい。ライブの度にアレンジ変えてきそう。このファルセットもできる、地声もできるというように引き出しが増えるとまた表現の幅が広がる。素敵。
ラストはオクターブ上のハミングで〆。低音から入って高音の同じ構成で終わる、とても気持ちの良いおさめ方。これもまた素敵。全国100万人の『ガーデン』ファンは必聴!
いかがだったろうか
LASAのプロモーションも佳境だがある意味一番チャレンジングだったのでは?
僕がプロデューサーなら、あれとあれに出演してぇとかあのアーティストと対談してぇだとか音楽の枠の中で収めようとしてたとこだが、予想外過ぎた。
本人のパーソナリティ的に、いくらお笑い好きとはいえ自分でお笑いの冠番組持ちたいというタイプじゃなさそうやし、多くの大人達の力が働いたんやろうなぁと。
いやわからんけどね!?
色んなの経験を通してよりまた人間的にデカくなって欲しい一方で、お茶の間に進出し過ぎてもなぁという複雑なファン心理。
disc2も1ミリだけ期待して楽しみにしてる。
それではアデュー。