この話を投稿しようか、ひじょ~~~に迷った。
実に半年以上迷った。
何を迷ったかって言うと表題の通り、このブログで取り扱うテーマを藤井風に特化するかどうかって事なんですよね。
元を辿ると、雑記ブログとして色々書いてきたのを一つのテーマに絞って書くよう方針転換するかを迷っている。いや、迷っていたが正解か。
今日は自分のこれまでの歩みと今後の当ブログ方針書いていく。
雑記型か特化型か問題
ブログを立ち上げる時に多くの人が通る「色んな事について書くか」、または「絞って特化させて書くか」問題がある。
雑記型:なんでも書く事ができるのでテーマに困りにくい反面、散漫でまとまりが無い記事の集まりになってしまいがち
※成功しているブログは「この人が書く文章が読みたい」と人が集まってくる場合が多い。
特化型:ブログ全体で統一感があり、特定の趣向を持つ人が集まる。反面、興味が無い人にはほぼ刺さらない。
※成功しているブログは「〇〇というテーマをしっかり扱っているブログ」という評価を得て人を集める場合が多い。
色んなメニューを揃えているレストランか特化したラーメン屋とどっちで勝負するか、みたいな話に近いかな。
「僕はレベル40」ってなんやねん
で、僕が気分であれこれ書いているこの「僕はレベル40」は前者の雑記ブログでして、音楽を中心に映画や漫画、昔はDJのやり方だとか歌が上手くなるには、良い写真の撮り方とかまで雑多に書いていた。
「僕はレベル40」とかいう謎な名前の由来は、それなりに器用で何をやってもある程度のレベルまではいくけど、どうしても突き抜けきれない僕を表してるんですね。
ドラゴンクエストなんかのRPGレベルで言うところの40くらいで、中ボスくらいは倒せるけどラスボスまでは倒しきれない感が実に僕っぽい!とつけたネーミング。
実際DJの記事は初めて多くの人に読まれた記事だったし、YOASOBIとヨルシカの記事なんかは未だに読んでくださる人がいて焦り散らしている。
20代半ばだった多感な僕は「いや、これが僕のアイデンティティなんで」ってな具合にあれこれ手を出しまくっていた。
感受性だけが自分の取り柄だし。どんだけ豊かな感受性かって言うと、「お~いお茶」のペットボトルに書いてる川柳で泣いちゃうくらい豊かですからね、ええ。
で、段々と音楽一本に絞っていくんだけど、これまた節操なく沢山の音楽に触れてきた。10代の物心ついてからはバンプとミスチルを筆頭に邦ロックにどハマりして、20代はロキノン⇒USパンク⇒メタル⇒UK⇒日本語ラップ⇒エレクトロハウス⇒ソウル・ファンク・ヒップホップと興味が意味不明に変遷しCDを買い漁り各所ライブに行きフェスというフェスを渡り歩いた。特に好きなフェスは北海道のRSRと福岡のSUN SET。なんか思い立って海外のフェスに行ったのは今でも忘れられない思い出。
で、洋楽どっぷりだった自分を「今の邦楽めちゃくちゃ面白れぇ!」と感動して戻ってくるきっかけになった事件がKing Gnuの『Vinyl』だった。
基本心が動いた事を書いてるんだけど、もうエンドレスリピートっていうか再生ボタンのタップ箇所が凹むレベルで聴いた。
そしてそして、今世紀最大に貫かれたのが、藤井風の『HELP EVER HURT NEVER』だ。
初めて『優しさ』や『罪の香り』や『帰ろう』・・・ってか全部なんだが、通しで聴いた衝撃は今世紀最大風速更新した。
メロディもピアノも声もヴィジュアルもパーソナリティも全てに殺られて、最近は藤井風についてばっかり書いている、というのが今までのざっくりした流れだ。
宣言する意味あんの?
別にこのまま宣言をする必要も無くって、今までのように書いてれば良いんじゃね?とも思う。書きたい事ができたりもっと別のアーティストを推す可能性潰すかもよ、とも思う。
そんな感じでぐるぐる回っていたら、この記事を発見した。
ご存じ米津玄師のロングインタビューなんだが、芯から腑に落ちた。
「20代のうちは『興味がない』という言葉を禁句にしていたんです。そう言った瞬間に、自分のテリトリーみたいなものが決まってしまって、それ以上大きくなることがないなという感覚があったんですね。なんでもいいから興味を持って、自分とは全く違う人間と会って、そうやって自分の形を再構築していく、そんな時間が10年間くらいありました」
先生、これは僕の事ですかね?僕は米津なんですかね?
何これ怖いんですけど。
「でも、去年30歳になってその縛りを解禁したというか、もういいかなと思うようになりましたね。いろんなことに興味を持って、自分の形を作り替えていくことは、悪いことでは絶対にないと思うんですけど、そうやって躍起になっていろんなものに対して興味を持つより、自分にとって大事なテーマを深く見つけていったほうがいい時間なんじゃないかなってすごく思うんですよね」
あぁ、もはや米津が僕なんですかね?感電死しそう。
いい加減そろそろレベルを上げたくなってきたのがここ1年くらいで、自分にとって大事なテーマで深く潜れる事の大切さに気付けた。
「筆が乗る」という表現があるが、あれはほんとで自分の文章を後で読み返す時に、ここ筆乗ってんなぁ~と思う記事はここ1,2年全部藤井風に関してなんですよね。
よくよく考えると書く事を絞るからと言ってインプットを絞る訳じゃないしね。むしろ藤井風の音像を捉えるためには日本の、そして世界の音楽を聴いて感じないと絶対に辿り着けないし。
多分これ以降、こんな高校生みたいなのめり込み方をするとは思えないので、一つここは直感を信じて、アンテナは今まで以上にバチバチな状態にしつつアウトプットを藤井風に集中するというように方針変更しようと思う。
僕は核心を突きたい
書いていて僕は核心を突きたいんだと改めて思えた。情報だけを整理して羅列するのではなく、自分なりの考察を通してアーティストの核心に迫りたいんだなと。だからこそ一番心地いいし深く潜りたいと思えるアーティストについて集中したい。その代わり自分のチャンネルを増やし、前々からやりたかった音声コンテンツについて本気で取り組んでみようかと。
あれもこれも魅力的でも私は君がいい
きらり/藤井風
藤井風に全額BET。今後はこれでいく。
それではあらためてアデュー。
今までありがとう、そしてよろしく。