僕はレベル40

心が動いたことをかいていく

藤井風ライブ@RSR2022 セトリ&全曲感想

RSR2022公式YOUTUBEより

 

今8月14日1時50分、もうほんまに深夜のテンションで書いています。

凄いものを目撃してしまったので勢いでこのまま書ききりたい。いや、残さなければならないとすら思うほど感動したライブだった。

急遽すぎる出演を決断した藤井風はもちろん、配信にこぎつけたチーム風&RSR運営陣への惜しみない拍手と感謝を送りたい。

 

では順を追っていく。

 

そもそもRSRて何よ

RISING SUN ROCK FESTIVAL(ライジング・サン・ロック・フェスティバル)は、毎年夏に北海道石狩市の石狩湾新港樽川埠頭横 野外特設ステージで開催されている国内最大級の野外オールナイトロック・フェスティバルイベントの1つである。略称"RSR"、"RSRFES"。

ライジング・サン・ロックフェスティバル - Wikipedia

そう、歴史と伝統のオールナイト野外フェスなんですよ。深夜もやってるし、眩しい朝日を音楽と共に拝むからライジングサン。僕は3年くらいだけど北海道に毎年行ってテント泊してました。

もうね、最高な訳ですよ。深夜のスペアザとか朝のハナレグミとか沁みすぎて僕溶けてますから。電グルとか弾けすぎてゲル状になってますから。ステージはめちゃ広いし多いし飯もうまいしアーティストは楽しそうだし、人もあったけぇ。現地のRSRラバーはRSR好きすぎて前夜祭とかも非公式に主催してますからね。前にも書いたけど、ほんっと一番好きなフェスです。

そんな最高のフェスで今回急遽出演が決まり、フェスで一番デカイステージであるSUN STAGEに出演したのが我らが風さんです。

 

代打藤井風

SNSでパワーワードすぎると話題になってた代打藤井風。RSRもコロナ禍の中感染対策を施しながらも新しい開催のカタチを模索しているけれどアーティストの罹患だけはマジでどーにもならない。

今回はVaundyの代打を務める事となったけれど、他にもKing Gnuやカネコアヤノ、BiSHといった面々も出演を中止している。特にBiSHなんて解散も決まっているし来年なんてないんですよ、どんだけ悔しいか想像もつかない。

Vaundyと藤井風

アーティスト公式HPより

Vanudy。通称バウ君。唯一無二な声を持ち、多作かつ多種多様な超良い曲を作りまくっている今一番人気と勢いあるシンガーソングライターの1人。ちょっといい声の歌い手の声をA4ランクの牛だとしたら彼はA8はありますね、ええ。

RSRライブのMCでも言及していたけれど、風氏とデビューが近くってただのアーティスト同士の付き合い以上の縁を感じている模様。「藤井風」と呼び捨てするコメントに対して「藤井風さんだろ?(半ギレ)」と改めさせる動画が話題にもなっていた。

一方風氏も寝そべり配信で何度もVaundy楽曲をカバーしていたし、そんな双方リスペクトを送る関係だったからこそ、他ならぬバウ君の無念をはらすためだったからこその今回のライブが実現したのは間違いない。色々と熱すぎるしこれをエモいと言わずして何を言うんだよというレベル。

『不可幸力』と『東京フラッシュ』が初期の名曲で、ちょい前だと特に『踊り子』はめっちゃめちゃ聴いてた。



セットリスト

1. Vaundyメドレー 踊り子-恋風邪にのせて-napori-東京フラッシュ

2. 何なんw

3. 帰ろう

4. Vinyl -King Gnu-

5. 祝日 -カネコアヤノ-

6. オーケストラ -BiSH-

7. きらり

8. 旅路

9. まつり

 

全曲レポ

0. 開演直後

ピンク?のカジュアルなセットアップにサンダルの衣装にて登場。ピアノに向かわず、ステージ中央で深々とお辞儀。

礼儀正しいを超えて、「Vaundyというアーティストのライブを楽しみにしてくれとった皆さん、ワシですまん」とでも唱えてるんだろうかくらい深い深いお辞儀だった。僕、謙遜って藤井風を表す一つの重要な要素だと思ってるんですが、まずはそんな感想を抱きつつ、良いライブになる事を確信。

 

1. Vaundyメドレー 踊り子-恋風邪にのせて-napori-東京フラッシュ

と、思いきや『踊り子』のメロディを口ずさむ。永遠に聴いていたメロディだったので、0.5秒で曲を理解しこの時点でPC前にて固まる僕。あのストロークスっぽく前に出まくったベースを愛していたので一体どうなるかと思ってたけど、メロディラインを風ピアノがなぞるとまた違う魔法がかかる。この曲だけで5000字行っても良いですかね?

と思ったら『恋風邪にのせて』。もうね・・・ズルイですよ。風て。ちょっと来るかと思ってたけども。

混ざりゆく景色 雨越しに覗いた暖かい風が呼んできた

もはやこのカオスで暖かい謎な状況を描写してると言っても過言ではない。オーディエンスの手拍子に乗って曲がドライブしていく。

そして立ち上がっての『napori』。あのミニマルで変則的なビートがすっごいおしゃれなジャズ曲として生まれ変わるのはこれまた魔法。高音も美しい。

そしてこのメドレーの白眉、『東京フラッシュ』への繋ぎ。切り替わりの瞬間からサビの風フラッシュまでの間に五回くらい絶頂状態。浸るしかないだろこれ。

 

「どーもぉ、Vaundyでぇす」という小ボケからVaundyへの想いを語るのを見て、ほんまこの人愛の人やなと改めて実感。そらバッタも飛び乗ってきますわ!!

本人にもリスペクトがしっかりと届いた最高の出だし。

 

2. 何なんw 

デビューが同時期という共通項から『何なんw』をチョイスもう何回聴いたかわからんが、フェスで初風の人も多いんやろなぁと思いながら聴くとまた違う感慨深さ。しかし途中映るあまりの客の多さに引く。深夜なのに3万近くいたんじゃないか、これは・・・そらチケットも取れませんわ!!

3. 帰ろう

かなり意外なチョイス。ラストでもないしRSR自体も全然終わってないしどういう心境での演奏だったんだろうかね。曲を知っているだけにパフォーマンスの細かいところをむしろしっかり堪能できた。本当に本当に歌う表情が良い。いつもだけど

 

4. Vinyl -King Gnu- 

今日の最絶頂ポイント。「藤井風とVinyl」というテーマで2万字書ける自信があります、どーもJ太郎ですおはようございます。

「ぼっけぇ難しい」って何やるんだろうと思ったら「ヴァイナル」発音良すぎで「ファイナル」なんて曲ないんですけどmore・・・って思ってたらあのイントロだった。ヴィニルかよぉ!あれヴァイナルって読む奴初めて見たよぉぉと思いながら訳わからなくなる。

キーは下げて歌いつつも、井口パート・常田パートどちらも歌うアレンジだし白日じゃなくてあえてのチョイスとかでツボをつかれておかしくなった。

新井先生も喜んでる。

 

5. 祝日 -カネコアヤノ-

これまたもろストロークスな『ロマンス宣言』しか知らなかったのでこの曲は初聴き。僕は女性シンガーソングライターの掘りが足りないので新しい出会いができて有難い。

途中の風氏の表情が泣いているように見えてこっちもちょっと泣けてくる。

 

6. オーケストラ -BiSH-

ばう君に引き続き、寝そべり配信の文脈を持つこの曲。BiSHの楽曲は色々とチェックしているようなのでピアノイントロが綺麗な『プロミスザスター』あたり来るかもと思ってたけど真っ直ぐに『オーケストラ』だった。ちょっと歌い方がアイナジエンド風味だった気がしなくもない。来られなかったアーティスト達の想いを背負っちゃる!!なんて傲慢な意識はきっと無いだろうけど少なくとも僕の中では一つまた一つと昇華されていく思いがした。

 

7. きらり

藤井風というアーティストを観にきた以上、オーディエンスは当然風楽曲も聴きたいに決まってる。この日はそのバランスと配置が絶妙に良かった。

ここで自身最大ヒットの『きらり』投入。ただ、ファルセットが相当厳しそうだった

あの4つ打ちのダンスチューンは元々弾き語りに向かない上、本人もコロナに罹って間もないパフォーマンス。むしろよくここまで出てたなと。前もライブで地声やミックスは綺麗に出てるのに何故かファルセットが掠れる事があったけども今日もそんな感じだった。曲後に「Sorry」と言っていたように思えたし、プロとして本人が一番悔しいだろうな。

8. 旅路

やはり最後は旅路なのね。と思いつつ、まぁここはMCの素晴らしさよね。

昨日より今日が良い人であろうとか昨日よりも今日が優しい人であるように努力する事、そしてその努力する姿勢そのものの尊さを丁寧に説明する風氏。

前の記事で書いたLizzoのようにパワフルに牽引していくのではなく、自身の自然な振る舞い、そして出てくる言葉だからこそ伝わるメッセージがあるなと。人生って何かを考えさせられる28時半。

 

9. まつり

夏祭り頼むぅぅぅと思っていたのでラストのオケでの『まつり』にまた上がってしまう。藤井風TVでのフルバンドでのパフォーマンス以来二回目だったが、PCの前で手を上げる僕としては早く秋まつりに行きたいと心から願うばかりよ、マジで。

あのフェイクとシャウトを生で聴くことができる日を、そして何の気兼ねもなくまつりで踊ることができる日が来ますように。

 

いかがだったろうか

今朝の5時50分、鳥のさえずりが聞こえてきています。かなり腰痛いけど後悔はしていない。

「藤井風、RSR出演」と聴いて最初に検索したのが配信有無で、「やっぱ無いよなぁ」と落胆した後の配信決定だったのでここ数日気分がジェットコースターだった。冒頭でも書いたが何度でも言う。

アーティストは勿論、それを支えるバックステージの皆様、フェス運営の皆様。本当にありがとうございました、そしてお疲れ様でした。乗り越えるべきハードルいくつあったんだこの企画・・・

RSRはまだ続いてるけれど、そもそも僕たちが享受できているこの音楽の有難みすら感じる事ができた大切な時間になりました。今後もたくさん音楽を聴いてたくさん還元できるようにしようそうしよう。

 

それではアディオス・・・寝ます。

 

 

 

 

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