色々思うところがあり深海に潜ってた。
完全に更新も止まってた。
普段は明るく楽しく元気な記事・配信を心掛けているが藤井風のファンとして発信を続けるのであれば避けられないとこに来たのかなとも思って、スタンスの表明も兼ねて色々と書いていく。
楽しい記事を待ってた人はごめんなさいね。
試される
昨年から、「藤井風と宗教問題」で界隈がザワついている。いやそれどころではないな。少なくともメジャーデビューして以降一番ファンダムが揺らいだ。しかも現在進行形で様々な議論が広がっている。
今までも過去動画でのNワード問題等、藤井風という存在が認知されればされるほどより厳しい目で見られるようになり、昔は流されていたであろう内容が急に掘り起こされてしまう事もある。「世界でバズる」というのは諸刃の剣であることを思い知る。そして2度目の紅白で更にお茶の間に進出し、注目度がMAXになったところで宗教問題が浮上し、チーム風も対応を迫られている状況が続いている。
僕宛のDM
年明けにDMが来た。晒すのは過激で気が引けるので内容だけ書くと「カルト宗教を広めているアーティストの応援記事を書くなんてどういう神経をしているのか」というものだった。
くらった。かなりくらった。
藤井風というアーティストが紡ぐあたたかく深い音楽を自分の中で懸命に咀嚼し言葉にしていたつもりだったが、十把一絡げにそのような評価をもらうこともあるのかと。
この世には色々な人がいて色々なことを言うものだと頭ではわかっていたが、心に鋭利なナイフが突き刺さった。
「言われる前に先に言」えなかった自分が少し悔しかった。
自分のスタンス表明
結論から言っちゃうとこれからも変わらず藤井風のイチ大ファンとして応援していく所存です。
ただ、良い機会だと思ったので自分にとって何が大切なんだっけ?風さんのどこが好きなったんだっけ?とルーツを考えてみた。
そもそも僕は彼の音楽、具体的にはメロディ・リズム・声からファンになった。始まりはメッセージ性について全く気にしていなかった。ってかよくわかんなかったし。
大好物の後ろノリなリズムと優しい声、謎のスキャット、美麗なピアノ。こりゃやべぇ!!と思ってタイトルを見るとふざけたタイトルやなぁ、『何なんw』て!!www
しかも風て凄い名前やな!くらいの認識だった。
そしてかの『HELP EVER HURT NEVER』がリリースされそのあまりに深いメッセージ性に雷に打たれたような衝撃を受ける。高い音楽性を持つアーティストはいたが、メッセージ性と併せて高いレベルで両立している例があまり無かったので完っ全にのめり込む。こんな音楽に出会うために自分は音楽をたくさん聴いてきたとすら思った。まぁ自分の肌に合ったとも言えるんだけど。
ちなみに当時からアルバムタイトルがサイ・ババの言葉に由来するというのは認識していた。
何なんwの本人曲紹介動画で「ハイヤーセルフ」という聴きなれない単語を用いての説明を聞いてかなりスピリチュアルだということも承知していたし、ライブでのセラピータイムといった「心地よすぎるが故の危なさ」についてもレポートで書いた事もある。
これはあくまで自分の解釈だが、彼の発するメッセージは誰かの受け売り等ではなく大きくインドの宗教哲学や思想、あるいは彼が愛するマイケル・ジャクソンやレディ・ガガといった様々なアーティストの考え方を、自分なりに生活の中で触れて溶け込ませ、彼の人生をかけて涵養したものだと認識している。
誰しも全てを自分の頭で考えている訳ではない。多くの書物を読み、映像を見て、音声を聞いて自分固有の考えをまとめていくものだし、だからこそ人の心に響くメッセージとなるのだと信じている。宗教「的」である事は否定しないし、だからこそ辿り着ける領域に踏み入れているとも思う。
彼の音楽が宗教的だとして、ここで最も重要なのは社会的に危険な思想であるのかどうかではないだろうか。
社会的知名度が高まるにつれ、影響力が強くなっているというのは事実だが、その影響で不幸になる人が多くでるとか本当にカルトとしておかしな方向にいってしまうかどうか、ここを線引きとして彼の音楽や思想がどうなのかを判断する必要があるのではないか。自分としては信頼できる友人とも話してその一線を基準とすることを決めた。
”LOVE ALL SERVE ALL”を掲げる彼のメッセージはむしろその真逆。シンプルで力強く世界を愛しより良くしていこうという方向に進んでいるからこそ心地良いし、そう願う者のはしくれとして共感できている。
つらつらと説明してきたがこの状況を乗り越えるためには無自覚に好き!!と表明するだけではなく、自分の頭で考えその上でやはり応援するというある意味しんどい作業が必要なのかなと思っている。繰り返すが自分はそう考えているし、これからも応援していく。
心配しているのは常人の何倍も感受性が豊かであろう風さんの精神的に大丈夫なのかという点だ。精緻なガラス細工のような作品を生み出してきた彼だからこそ、ひびも入りやすいのではないかと。
当たり前の事ではあるがこればかりは家族、そしてチーム風ら周囲のサポートが不可欠だ。無論一般のファンは直接話せない訳で、ずっずさんらに託すしかない訳で。メンタルケアもメディア対応も色々あるけどね。
正解なんて無いし、全てが結果論に過ぎなくなってしまう誰も経験した事が無いマネジメントになると思うけど、ここが分水嶺な気もするので本質を捉えた対応を願うばかりです。
こんな時だからこそ、「何が大切なん?」をようよう考え「サッサ手放す」ものを決める事が求められているんじゃないだろうか。
もうええわ 何が大切なん?よう選んで
もうええわ そう思うならサッサ手放して
藤井風 もうええわ
いかがだったろうか
あと、別問題として、人権的にメディアによる「宗教のアウティング*1」には問題があるとも思っているんだけどこの話は今日はやめとく。
辛い事もあったけどなんとか自分の中で考えがまとまったし、また自信を持って前に進んでいける気もしている。書きたいことや話したいことばかりなので、これからも生温かい目で応援いただけると嬉しいです。
それでは、お元気で。