僕はレベル40

心が動いたことをかいていく

待ってたのはコレ!Mr. Childrenの新曲『Brand new planet』の歌詞の感想と考察

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一言で簡潔に気持ちを表すと・・・

 

「欲しかったのはコレ!!!」

 

コロナ禍を照らす「希望の惑星」とも言える名曲、『Brand new planet』がリリースされた。

 

 

Brand new planet


間違いなくMr. Childrenにしか鳴らせない音。壮大なスケールを持った世界観と、ふんだんに取り入れた言葉遊び。コレよコレぇ!

          

印象的な点として、JENのドラムパターンが1つ目と2つ目のサビで変わる。Aメロも1番と2番でリズム隊の有る無しでパターン変わってるしミスチルでは珍しい変化。些細な事ではあるんけど、王道を行く彼らも潮流を取り入れて進化し続けているって事なんだと思う。

 

そしてそして、メロディーが最高。無意識に職場で口ずさんで同僚に笑われましたからね、リアルに。そんくらい耳に残りやすいサビ。

静かにろうした

憧れを放した

一番印象的な延ばす部分のouia全踏みではなく、ちょっと外しつつ韻を踏んでいる。

曲を通して4回もサビがあるんだけど、3回目の「さようならを告げる詩 この世に捧げながら」の箇所は抜いて歌って、最後の大サビは最大出力でブチかますミスチルメソッドで完全にヤラレる。

 

「可能星」と「新しい欲しい」

そして誰もが驚いた「可能星」、「新しい欲しい」という表現。

この表現こそが『Brand new planet』たる所以なんだが、ただリズム的に気持ちが良いという意味の韻だけでなく、メッセージとしての意味をかけ(ダブルミーニング)、言葉としての必然性をもたせることが僕の考えるミスチル節だと思ってる。

 

当然この「可能星」と「可能性」、そして「欲しい」と「星」がかかってる。

今までもミスチルの曲には『箒星』 や『星になれたら』といった星を冠した曲は出てきていて、「祈り」・「願い」・「目指すべき場所」とかのモチーフとして頻出する。特にサビの歌詞は本作とも意味的にかなり近いテイスト。久しぶりに見返すとキラーワードが連発されてて震える。

でもね僕らは未来の担い手 人の形した光

暗闇と戯(じゃ)れ合っては眩しく煌めく「箒星」

心配事ばっかり見付けないで 慌てないで探してこう

いつか必ず叶うって決め込んで路頭に迷った祈り

箒星

 過去に社会情勢を反映した曲、例えば震災における『はるまついぶき』等、その時々に暮らす人々に寄り添う曲を過去に何度も作ってきたが本作もまさにそうで、アフターコロナ、ポストコロナと新しい生活様式が叫ばれる昨今を強く意識し、制限された社会を生きる僕たちにメッセージを発している。

このメッセージの核として、みんなが我慢してる何かをやりたいという原動力である「願い」とか「欲」を叶えられる世界=「新しい惑星(ほし)」の事を「新しい欲しい」と表現し、コロナによって生まれ変わる「新しい惑星」、つまり"Brand new planet"とタイトルで繋がっている。

もう天才すぎるだろ。

普通のアーティストだったら"Brand new world"とかそんなストレート投げちゃうところを、このいくつもの曲がり角を通ってたどり着ける表現してこそ、ミスチルの神髄とも言うべき作詞、いや「作詩」の妙技だと思うんだわ。

 

歌全体に散りばめられた星とか飛行とか宇宙というワードがMr. Childrenという宇宙船を想起させ、その宙船に乗って未開拓の「可能星」につれっていってくれるような感覚にさせられる。

 

あぁ最高すぎる。

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今の僕

 

そこが本作のハイライトだけど他にもちょっと小ネタとして挙げるなら・・・

飛行機

途中で出てくる飛行機は『Worlds end』の飛行機と繋がってるかも

『靴ひも』と『Another Story』のバスが同一、的な。

固有名詞

「レスポール」という固有名詞が出てくる。「ギター」ではなく「レスポール」。

ミスチルの歌詞は時々具体的な人名とか商品名が出てくる。みのもんた、ミシェル・ファイファー、ショーシャンクの空に、といった具合。あえて固有名詞にする事でより歌詞がグッとパーソナルなものになり言葉として強度が強くなる。アルバム曲で使われる傾向が強い。

 

キラーフレーズ

僕が好きになる曲には大体、お気に入りの言い回しがある。本作では「絡みつく憂鬱にキスをしよう」はマジでキラーフレーズだと思う。ここしばらくリリースされた曲の表現で一番好き!

 

 

SOUNDTRACKS

12月に出るNewアルバム『SOUNDTRACKS』を控え、その2曲目を担うのが『Brand new planet』。

このブログで再三述べている「ミスチルのアルバム2曲目最強説」を証明する曲がまた出てきちまったな・・・

つまり、

『Printing』からの『Dance Dance Dance

『fantasy』からの『FIGHT CLUB』(Reflection Naked)

『I』からの『擬態』(SENSE)

『言わせてみてぇもんだ』からの『PADDLE』(シフクノオト)

 

といったミスチル史上でも屈指の良曲達が2曲目に配置される事が多いという説なんだが、『Brand new planet』も間違いなくこの一角に名を連ねる事間違いなし!

 

今、2020年のこの時期にこそ歌うべき素晴らしい一曲がここに誕生した。

 

いかがだったろうか

節目となる20枚目のアルバム、『SOUNDTRACKS』。

どんな幸せが詰まってるんだろう?

どんな悲しみが詰まってるんだろう

どんなエグみが詰まってるんだろう?

全部ひっくるめてどんな宝物が埋まってるんだろう?

 

トップオブトップのバンドであるMr.Childrenと超新星クリエイティブチームPERIMETRONのコラボも熱すぎる注目ポイント!

楽しみは尽きないね。超絶期待して待ってる。

 

 

 

 

 

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