僕はレベル40

心が動いたことをかいていく

King Gnu Live Tour 2019 AWライブレポ@KBS京都(10/20)

通算3回目のKing Gnuのツアー・・・結論から言っちゃうが今回圧倒的にベストアクトを更新した。とにかく感動したのでつらつら書いていく。セトリ等諸々ネタバレしてるので、ご注意を。

 

ライブ前

まぁ人が多かった。パンパンのパンって感じ。さすがは髭男と双璧をなしてJ-ROCKシーンを牽引するバンド。多分男:女=3.5:6.5くらいだったけどかなり男多めに感じた。

僕は前から6列目くらいのしもて(常田サイド)にいたんだけど、会場びっしり人人人。もうこれは武道館や城ホールは目前やなぁ、感慨深い・・・なんて思いながら待つこと30分、開演が近づくごとにオーディエンスの期待と熱気が上がっていくのを感じた。周囲八方、皆ヌーの話をしてたしな。全員と乾杯したかった。

18時を少しすぎたあたり・・・場内暗転からの大量のスモーク発生。証明に照らされた煙のベールに4人の影が映った瞬間に場内の声援は真っ黄色。絶叫にも似た歓声とともに幕が上がる。

ついに・・・開演!

ブルージーでキャッチーな例のリフ。そう、飛行艇だ。今回一番聴きたい曲で、絶対に一曲目やろなと思ってたので正に我が意を得たり状態!からの「どんな夢を見にいこうか?」。この歌い出しの瞬間に会場のボルテージはMAXへ。赤く照らされた場内を切り裂くような4人の演奏が一瞬で場内を支配する。

2曲目、小気味いいカッティングからSorrows!!のシャウトでさらに上がるオーディエンス、3曲目はインディーズ時代のキラーチューンあなたは蜃気楼

ここでMCを挟みつつ、前半のヤマ、ロウラヴ。彼らの楽曲でもかなりコアな曲だけど、前半で一番良かった。特に終盤、あまり台形を崩さない彼らが各々近づいてセッションっぽく合わせてるのには胸が熱くなった。

あと意外だったのが、単体でのIt's a small worldDon't stop the Clocks からの流れでないのが、逆に新鮮だった。ベースもウッドベースではなくエレキで弾いてたのもこれまた新鮮。だいぶ曲が重かった。そっからはマイフェイバリットのVinylを堪能。で、新曲?として家入レオに提供した曲であるOverflowをセルフカバー。この曲はあんまピンとこなかった。もう少し楽曲として聴きこみたい。

で、これまたいつも楽しみにしてるNIGHT POOL。Ba. 新井のシンセベースとDr.勢喜の重ーーーいプレイングに井口ファルセットがからまって、深く深く世界に入り込んでいける。

で間髪入れずにいきなり白日。YOUTUBEでは7000万再生、各種ストリーミングでも超流行ってるこの曲をスパッと放つ。並みのバンドなら、ブレイクいれてカッコイイMCして「聴いてください・・・白日ッ」って言って「時には~♪」と入るところなのにね。自身最大のヒット曲でもあくまでもライブ構成する一曲で通過点でしかないと言わんばかりの演出がかっこよ。

からの中盤のヤマ。Slumberland。もうこれは痺れすぎたので後で触れる。

中盤〜終盤

ボーカルとして煽りまくるSlumberlandから一変。おもむろにピアノ椅子に座る常田大希。この落差よ・・・からの未音源のVivid Red。このジャズセクションほんと最高だった。音源化はよ!!!ライブ通して一番気持ちい瞬間でございました。からのHitman、the hole。Ba.新井の本領発揮。このグルーヴよ。ずっーっと新井さん見てたわ。あと、イントロ前のソロピアノもめちゃめちゃ素敵だった。

アコギセクションに入ってからは単品でのDon't Stop the ClocksからのMcDonald Romance!!!こんなにオーガニックなマクドナルドロマンスは初めて。客振りするVo. 井口のパフォーマンスも良かった。そしてアコースティックファンクなBedtownも良いアレンジだった。アコースティックだと二人のボーカルが聴きやすいし、カホンとウッドベースで余計首が振れる。激しいロック曲からバラード、ファンク、ピアノジャズ、アコースティックとストーリーすら感じさせる振り幅。

そしてライブは終盤へ。いつ聴いても頭おかしいベースのうねりと&重たいドラムのTokyo Rendez-Vous。サンプラー(シャラン音)と連動した照明演出もカッコ良かった。そしてまさかのPrayer Xで歌わされるというサプライズな。えー井口ボーカルでたっぷり聴かせくれよ〜と一瞬思ったけど・・・合唱すごく気持ち良かったです。

そしてお馴染みとかしたDr.勢喜のハイライトFlash!!!の前戯プレイ。ここは後で触れたい。そして、SONYのウォークマンのCMタイアップ曲、Teenager forever。ここでメガネ無しで大暴走のVo.井口パフォーマンスが光ってた。甲本ヒロトが憑依してた、完全に。

で、アンコールのサマーレインダイバー。珍しく常田氏が喋ったと思ったら、かなりの天然ボケをかましつつ、場内がほっこりムードに。だけど演奏はベリータイト。難しそうな曲だよホント。で、ラストは恒例のサマーレインダイバー。KBSホールのステンドグラスをフルに活かした演出。全然知らなかったので、曲の良さと相まって気分が高まりすぎた演出だった。

この時ばかりは4人が釈迦に見えましたよ、涅槃。

常田大希かっこよすぎ問題

 もうね、本当にやばかったですね。これまで女に生まれたいと思ったことは無かったけど、この日ばかりは性転換してキャーキャー言いたくなるほど、そんぐらい男から見ても男前過ぎた。僕が女に生まれていたら鼻血を各2ℓ噴き出していた場面が多すぎて、失血死していたに違いない。

1.Don't Stop the Clocksの低音ボイスでの「愛しい人よ」

2.スピーカー無しでのライブと思わせてからの裏切りSlumberland。「歌え!」

3.おもむろにピアノを弾き始め、会場の空気を一変。ノクターン始まるかと思った。

4.NIGHT POOLの紫に染まったギターソロ

5.久しぶりのMC・・・からの天然ボケ

6.サマーレインダイバーでのアドリブ歌フレーズ。

合計12ℓスプラーーッシュ。

特に歌に関してはこれまでのライブで一番歌ってた。King Gnuのボーカルは高音メインと思われがちだが、むしろ彼の低音に心を掴まれた。特にSlumberlandも今日はトレードマークのスピーカーは無しか・・・と思わせてからのセンターに行き、スピーカーでシャウト!真っ赤な演出と最高に合ってたが、あれは会場の女子達の鼻血が具現化した演出だった説・・・あるな。

 

井口理のフロントマン化が止まらない

King Gnuはライブで所謂ひし形で前方にフロントマンとしてのボーカルを据える布陣ではなく、台形に陣取ってる。奥が細い台形ね。一般的なボーカルが前で煽ってというスタイルではないし、客に歌わせるってこともあまり無かったんだだけど今回は煽る煽る!ちょっと考えられないくらい客と対話しようって姿勢に変わってた。まさかPrayer Xまで一緒に歌うとは思わなかった。問答無用でそれに応えたくなる。とにかくバンド史上一番モードに入ってるんじゃないだろか。なんならTeenager Foreverのあたりはヒロト乗り憑ってたもん、絶対!

そしてMCね。ファーストライブはたどたどしくて全然意味不明だったのに。

オールナイトニッポンというマイク業を通して、ふっつーに面白い、笑いのとれるMCに成長していた・・・立場は人を変えることを実感。

ボーカリゼーション的にはやはりファルセットとミックスボイスの切り替えがすごすぎる。あれカラオケで絶対無理だからね?(撃沈済)the holeのキー辺りが一番好き。

 

いぶし銀、新井 和輝

そして騒音に悩まされる男、新井 和輝。

もうこの日の新井さんはいぶし銀という言葉が当てはまるでしょう。いつも通り、エレキ、シンセ、ウッドと手を変え品を変え、リズム隊の支えに徹しつつも、MCでは上手にパスを出す。King Gnuというバンドの要。ハンタでいうキルア。

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この日も「理、ラジオの人っぽいね」という絶妙なフリから話が展開していった。流石は同居人コンビ。プレイでは先述の通りVIvid Red、Hitman、the holeが特に良し。タメの効いたこれぞジャズマンな演奏だった。一番楽しそうに演奏してるからこっちまで笑顔になれる、そんなベーシスト。

 

求道者、勢喜遊

そしてバンドの大黒柱、勢喜遊だ。この日のせきゆーはもうただの修験者というか求道者というか野武士というか・・・ひたすらストイックにバンドで一番重要な「ノリ」を鋼のビートでキープしていた。欲しいものは何か?と問われたら、「スキル(ドラムの)」と迷わず言ってしまうような彼。

わかりやすいのはやはりFlash!!!でのドラムソロ。この進化っぷりには恐れ入った。タメ、リズムチェンジ、音の重み、手数となんだかトラヴィス・バーカーのソロパフォーマンスを思い出した。このドラムソロも激アツなのでぜひご覧あれ。

 もう叩く所作やシンバルを止める所作までカッコ良いのなんのって。金髪が振り乱れてスーパーサイヤ人みたいに見えたよね、もはや。その内修行のため2年くらい渡米(精神と時の部屋)するとか言いそうで困る。

あれだけライブ中にチョけていた彼がプレイのみに集中するようになるのは寂しいようで、嬉しい複雑さ。その分全て叩き終わった後に見せた笑顔とピースサインに全てが込められていたように思う。

照明演出がすばらしッ!

「ライブは照明演出が重要です」なんて言うまでもないが、今回は本当に光演出がよかった。なんとなくサカナクションに近いレーザービームが四方八方を照らしてた。

Slumberland赤レーザーは雰囲気に最高にマッチしてたし、白日での白レーザーもこれしかないって思える演出だった。一番好きだったのはNIGHT POOLのギターソロの常田氏を照らす紫レーザーね。もうPrinceが生き返ったのかと思っちゃった。 

特にボーカルの二人後光に見えました。

 

いかがだったろうか

何度でも言うが、最高だった。今回は各々レベルがガッチガチに上がっており、正にバンドの基礎体力が上がって成熟に向かいつつある様を見れた。完全に一皮向けてた、ズルムケ。

既に死ぬほど手に入りにくいチケットではあるが、なんとかこれからも彼らの動向を追っかけたい。

ちなみに次はmillennium paradeのライブをレポすると思うので、またよろしく。

長々と読んでくれてありがと。アディオス。 

セットリスト

1.飛行艇
2.Sorrows
3.あなたは蜃気楼
4.ロウラヴ
5.It's a small world
6.Vinyl
7.Overflow 

8.NIGHT POOL
9.白日
10.Slumberland

ーピアノセクションー
11.Vivid Red
12.Hitman
13.The hole

ーアコギセクションー
14.Don't Stop the Clocks
15.McDonald Romance
16.Bedtown

ーーーーーーーーーー
17.Tokyo Rendez-Vous
18.Prayer X
19.Flash!!!
20.Teenager forever
ーーーーAncーーーー
21.傘
22.サマーレイン・ダイバー 

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