僕はレベル40

心が動いたことをかいていく

2024. 08. 24 Fujii Kaze Stadium Live “Feelin' Good”ライブレポート

誰かがちょっといい気分で人生を送れたりするために音楽をやっているようなもんなんで それがワシにとって全てというか それだけで生きていけます

藤井風 報ステ特集 より引用

冒頭から文字を打ち込むだけで涙ぐんでしまいそう。

"Feelin’Good"と銘打たれた今回のライブ、あえて清涼感ある軽い文字面にしているかもしれないが、実にその意味は藤井風の全てであり生きる理由こそがタイトルになっている。

今日は僕らがFeelin' Goodを超えてFeelin' Best(最っ高)になってしまった瞬間について少しでも記憶の補完になるよう書いておきたいと思う。きっと何年経っても思い出してしまうんだろうな。

藤井風とスタジアム

無観客から14万人。帰ってきた藤井風。そうです、3年の月日を経て日産スタジアムに帰ってきたのです。3年前に不要不急と追いやられた音楽が完全に自由を取り戻し、そして心地良い世界を創り出した日産スタジアム。

プラチナどころかダイヤモンドと化してしまったチケットをなんとかゲットしたが、14万のキャパですら足りないってもうほんと何なん!?先にどの席からのレポートなんやってのを明示しとくと、今回は西側スタンド2階席からの観覧となった。

実は人生のスタジアムライブにおいてスタンド席が初めてでどう立ち回るかよくわかんなかったんだけど、会場全体を見渡せるし何度も"Free"で観てきたあのスタンド席に座れるというのはまた格別の思いがあった。実際には動く風さんを視認できるくらいの近さだったけど、角度が鋭角過ぎてのバンドメンバーもステージセットと映像はほぼ見えなかった。そして、僕の席は超巨大サウンドシステムの前だったこともあり、空気が震える程の低音MAX環境で、特にコーラスがほぼ聴こえなかった。こちらはアーカイブにて補完。

ライブまで

朝のハマに向かうため、5時台に家を出発。朝陽と『Feelin' Go(o)d』が最高に合う、愛で始まる一日。道中、マジで胸がうるせえ。高鳴る心臓を抑えつつスタジアムに9時半ごろに着。パナスタの暑さが涼しく思えてしまう程の灼熱ではあったが、軽やかな良い風が吹く一日でもあった。ずっずさんが推奨する朝活のおかげで一切並ぶ事無く物販の引き取りを完了。そして絶対に食べたかったベジカレーと風ドリンクをいただきます。ピリ辛で贔屓目無しにめちゃ美味しかった。

他にも巨大カレーパッケージとか顔はめパネルとか、イベントを満喫するための仕掛けが凝らされていたけど長くなるので割愛。チーム風の努力と想像力に感謝やね。

セットリスト

当日のアーカイブは公開期間延長。きっと"Free"がいまだにフルで観られる状態にしてあることと対応しているんだろうね。客観的に2時間を超える長いライブ動画が600万再生ってマジでない。意味がわからない程規格外。この動画を観て次はアジア中で熱狂が起こることを想像してまた胸熱!

1. Summer Grace

2. Feelin' Go(o)d

3. 花

4. ガーデン

5. 特にない

6. さよならべいべ

7. きらり

8. キリがないから

9. 燃えよ

10. 風よ

11. ロンリーラプソティ

12. 死ぬのがいいわ

13. Workin' Hard

14. damn

15. 旅路

16. 満ちてゆく

17. 青春病

18. 何なんw

19. まつり

全曲感想

0. Opening

どんよりとした雲から少し陽がさす曇天の四角い空の下。ムスカ大佐もびっくりする程の人、人、人。藤井風が好きなみんなさぁ、マジでアンタら普段どこにいるん!?お願いだから僕と友達になってよ!!と心の中で絶叫しつつ、その時を待つ。何しろ気になるのはアリーナ中央にぽっかり空いた芝生エリア↓

そして定刻を過ぎた頃、オータニサーンとランドゥリンのCM明けに風登場。しかも客席に!実際には収録だったようなんだけど待合時間で何度となく客席が映されてたこともあり、絶対場内全員信じきってたと思う。

隣なら失神してる可能性ある

さらに2日目はそれを逆手にとって本当に客席から登場するというね・・・手が込みすぎぃぃぃ!

1. Summer Grace 

中央芝生へ向かい、おもむろにグランドピアノを弾き出したと思ったら1曲目は何と『grace』だった。しかもピアノ演奏のみの特別版、"Summer Grace"。ただの一声も出さない。ピアノ演奏のみでスタジアムを完全に掌握する藤井風。コロナ禍だろうが無観客だろうが7万人居ようが彼のやることは何も変わらない、起きること全てが"grace"=恵みであり神の愛みであると語る一音一音の何と雄弁なことか。

ちなみに3年前の"Free"とピアノ位置が同じ場所なんだそうだ。しかも前回『夏の香り』で今回は『Summer Grace』と夏で対応している。楽曲や演奏は進化し深化しつつも文脈を踏まえる演出に胸が熱くなる。ダッチ!ダッチ!!

2. Feelin' Go(o)d 

藤井風、ついにステージ上へ顕現。そして発声。

デザートみたいな楽曲」と言いつつもメインディッシュ級に好きになってきたこのFG、今回のスタジアムライブの名前を冠する楽曲であり全てを包括する楽曲何やなぁと思いながら聴くと沁みて沁みてしゃーない。「僕らは風に揺られて」って今この瞬間のことやん…と半泣きになりながら体を揺らす。

そして楽曲終わりの永遠にも感じるようなフジカゼ静止。かのマイケル・ジャクソンをオマージュしたであろう長い長い1分間はオーディエンスは早くも興奮の渦へと誘われる。振り向くだけで失神者が続出した、と言われるMJ伝説。次のライブにはそろそろFK伝説として語り継がれることになると思う。

瞬きすら許さない
3. 花 

そしてこの曲を待ってました!という人もめちゃめちゃ多いであろう『花』。この辺りでようやく我に返り気づく、「今日の風氏、全体的に薄くね?ってか透けてね??」

何この人間オーラの泉。ただ存在感があるというよりは、儚げで憂いもある。髪色、スタイリング、肌の質感までそこにいるのにいないような非現実感。そんな状態の藤井風があの天女様と謳われた花MVの振り付けをしてステージで歌い踊ってるんすよ。何この統一感としっくり来すぎ感。怖くなるレベル。


初めて聴けたバンドバージョンに、シンゴメーンを中心としたダンサーズ、ダッチ監督が起草したNatureをテーマとした舞台。何これ御伽話の中におるん?

4. ガーデン 

「あちぃのにほんまにありがとう。」

かなりマジ顔の風氏に労われ、会場の黄色い声援&茶色い声援もMAXに。僕藤井風というアーティストのMCが非常に非常に好きでして、今回も「みんなもライブに来とるつもりじゃろうけど、わしもみんなのライブに来てます」というパンチラインを放つ。ここ、FGのQ &A配信において「あなたもこのお話の中の一人」と言っていたのを思い出した。藤井風は誰も取り残さないし、このSHOWの主役という意味では僕も君も同じだよと言っているように感じた。泣かせる。

そんな中で演奏するのは『花』からの『ガーデン』。意味的にも、日本での人気的にもこれ以外は無いだろという流れ。

現場で観た時は音響の関係で大サビのTAIKINGギターがカッケーすぎることしか聴き取れなかったが、後で映像を確認するとVocalsのEmoh Les&ARIWAが感動的な程に良い仕事してた。特にEmoh Lesのビブラートがかかりまくった深いファルセット!裏声って声が細くなりがちなんだけど、こんなに太くて丸い声の日本人シンガーは初めて聴いた。

5. 特にない

スーパー風セラピータイム(SKTT)のお時間です。

しかし正直に言うと全然集中できなかった。『特にない』は元々指パッチンを鳴らす曲なんですよね。クラップと指パッチンだと楽器が全然違うので曲のニュアンスが相当変わってしまう。これに関しては風さんが指かクラップかとMCで促したこともあり全然OKなんだが、オーディエンスが倍のリズムで叩いてしまったが故にこれまた楽曲のニュアンスが違うものに。頑張ってパッチンパッチン抗って観たけど、まぁ7万人だしシングルでも無いししゃーないよね、と「期待せずに歩く」ことを決意。ちょいがっかりしたそばから楽曲に慰められる、永久機関藤井風の完成である。

あとで映像で見直してみるとアコギイントロがめちゃボサノヴァを思わせてまた最高!とか、佐治さんのドラムがめっちゃ好きで、特に大サビ前叩き過ぎぃ!!とか思いながら超興奮できた。期間延長に感謝しかない。

6. さよならべいべ

スーパーお出かけタイム(SODT)の(もういい

「会いに行きます」宣言の後に例の「チャリできた」状態。藤井風はさよならべいべしながら会いに来る。

これ何気ない演出だけど、どうやって後方座席でも満足してもらえるか、そして藤井風らしく周るのか、ライブ構成はどうするのかとかをめちゃめちゃ考えて出したことなんですよね。

結果的には音響トラブルで音楽的にはガタガタな演出にはなってしまったが、むしろトラブルは大好物!いやコッチが歌う、てか歌わせてくださいと言う気持ちで熱唱させてもらった。ラスサビでスタジアム中が手を大きく振っていたのを目撃した時、ここまでの第一部で最も感動的で美しい光景にいるなぁと感極まってしまった。

7. Casting Call〜 きらり

なんか知らんダンスチューンが・・・ってかマジでかっこいいんだが!って思ってたら謎の映像がスクリーンにズキュン。後でよく聴いたらきらりの音がウワモノで入ってるし、歌詞は

Where have you been, I’ve been looking for you

どこにいたの 探してたよ

って言ってるし新曲ではなく『きらり』の導入だと知る。でもこの映像ほんまにいつか公開してほしい。

そしてここで紺のシアーシャツにお着替え。こんなにシアーシャツ似合う男はマジでおらんと思う。まぁ男っていうか性別藤井風としか言えない程、見た目もダンスも自分のスタイルを全面に押し出していた。

パフォーマンスの肝としてはやはり『きらり』のタイアップであった「車」を思わせる椅子づかいの部分。見える、「日産」の巨大ステージ上に「VEZEL」がぁぁぁ。中々危ねえことしやがると思いつつ、ブレイク前を3回ししたところで僕のボルテージはこの日のMAXへ。文脈的にも音楽的にもアガリまくりでしたよ、ええ。

あと、次のライブでは『きらり』の前には映像が来るのが定番となるか、そう思わせといて裏をかくかという読み合いができそうで楽しい。

8. キリがないから

からの、久々のご登場、『キリがないから』そしてアンドロイド君。

自分が最後に観たのはHEATの時だったと思うがとにかくダンスのキレ味が違い過ぎて驚く。トーシロ目線だが、とにかくストップ &ゴーの所作にキレが増していた。上半身と下半身が別の生き物かのような動きをしていて、本気で取り組んできたのねぇとまた涙が溢れそうになる。

そしてコロナ禍で制限されていた「Ah〜♪」をやっと全力で歌えたのでもう後悔は無い。

9. 燃えよ

そしてこの中盤のダンスパートの白眉。普段なら構成のクライマックスで配置されるこの楽曲を中盤に持ってくる層の厚さ。何、このチーム大谷翔平が20人いるわけ?

今回パーカッションを担当した福岡さんが叩くラテンのリズムにガンガン体が動いてしまいつつ、"Free"で初お披露目されたことを思い出し、楽曲が成長するってあるんやなぁと感慨深さが止まることを知らない。

で、今回のライブの重要な点として2nd AlbumのLOVE ALL SERVE ALLをどうアレンジして聴かせるのか、ということが今回のセットリストの肝になっていたのは間違いない。後述する『旅路』が最もわかりやすいが、この『燃えよ』においてもバンドブレイクからのダンスパートアレンジが最強すぎた。衣装やセンターという立ち位置関係なく藤井風にしか目がいかない時間があまりにも長かったように思う。オーラがぁとかキレがあるぅとか、そんな既存の言葉では表現しきれない、この一瞬に全て差し出している漢の「凄み」を全身から感じた瞬間だった。

10. 風よ

僕が初めて生で観た藤井風の楽曲が『風よ』だったこともあり、万感の思いが込み上げた一曲。

今日の悲しみを乗せて 明日の喜びを運んで 全部

風が連れてゆく 或るべき場所へ

彼が唱える「最後にはどうせうまくいく」、とは風が或るべき場所へ連れて行ってくれることを彼自身が一番信じているからなのかもしれないね。自分の名前を冠した楽曲を歌うことの意味を改めて考えた夏の日。日産スタジアムだろうが、地方のホールだろうが何にも変わらない『風よ』。"Back to Basic"という表現があるが、藤井風にはそんな言葉は必要ないのかもしれない。だって或るべき原点からは一歩も動いてないのだから。

11. ロンリーラプソティ

バンドで演奏を聴くのは初めて。(『風よ』はHALL TOURでバンド演奏してたと思ったんだけどなぁ記憶違い?)

自分としては『特にない』と同系統のセラピーソングで、特にライブで聴くと全てのネガティブを空に還すことができるような気がしてくる。一人でライブに来た人も多いでしょう。風さんだって、ステージ上で孤独を感じる時があるかもしれない。そんな時、息を大きく吸って吐いて、何か大きな流れに身を委ねるためのおまじないがこの『ロンリー・ラプソディ』なんだと思う。何も違わない、僕は君。風よからのロンラプはただひたすらに浄化された。

12. 恋時雨〜死ぬのがいいわ

今回唯一のカバーセクション。湘南乃風をあまり通らない人生だったので今回の『恋時雨』は一瞬新曲か!?と息を呑んで見守るも、「俺の涙が消えるほど」でこれカバーやわと気づく。不思議なのは歌う人によって詞の意味合いが全く変わって聴こえることね。僕は藤井風脳になりすぎてて特にそうなんだけどさ。

からの、ヌルっと『死ぬのがいいわ』イントロへ移行。紅い光に照らされ、もう王者の風格というか余裕すら感じさせる色気の域にまで達している風氏。みんな好きだと思うがやはりこの画角。

こんな一枚絵は人生で初めてみた。藤井風絵画にしたいランキング急上昇1位に躍り出るレベル。僕がカメラマンなら鼻血で血溜まり作りながら撮ってるわ。こんな情報が溢れてて全てのジャンルがレッドオーシャンみたいな時代に、まだこんなにフレッシュなものが観られることに感動を覚えるね。

もはや『死ぬのがいいわ』はどう聴かせるかより、どう魅せるかというフェーズに入ってきたなという感がある。藤井風は総合芸術!

13. Workin' Hard

そしてついにその時が!この曲を聴きにハマに来たと言っても過言ではない程に楽しみにしていたバンドでのWH。しかも風サックスからのWH。藤井風がサックスを吹くという事=ライブのハイライトであるのは過去から彼を追いかけている人であればわかると思う。今回はホーンセクションが重要な楽曲という繋がりもあり、あらゆる意味で揃いすぎていた。

このライブ全体を通して支えていたのはリズム隊&バンマスYaffle氏であったが、楽曲の起点になっていたのは間違いなくGt. TAIKINGであった。隣の幼馴染ん家の兄ちゃん感半端ないのにもう最っ強に歪んだイントロでこの日イチバンの個人的ブチ上がり加減だった。そっからの風エ゛ェエ゛ェェェエ゛イでもう昇天です。当日はほんとにそっからラストのタッタラまで何も覚えてないレベル。

後でじっくり見返してウィンディちゃん製造工場の検品してること等のユーモアたっぷりの演出に気づく。もうずっとそうなんだけど、いかにダッチ監督が細部までこだわり抜いて試行錯誤したかを思うと本当に頭が上がらない。

14. damn

普段ならウッドベースを聴いた0.01秒後に「あ、damnだ」と始まるはずが、ここでも起点になるのはGt. TAIKINGによる小気味良いカッティングからスタート。先ほど挙げていたLASA楽曲達をよりフレッシュに聴かせる素ん晴らしいアレンジになってる。コーラスの二人のパフォーマンスも全開なんだけど、地味に凄すぎると思ったのが、1:20:35のハイトーンの後に激しく屈伸してダウンのリズムを取りながらSing &Dance しているのに声がブレていない。それどころか体の反動で声を遠くに飛ばしてやがる・・・もうね、ダンスだけでなく歌唱面でもどんだけの研鑽を積んできたのかを想像するだけで、その水面下での努力に泣けてしまう。なんなら日常のふとした瞬間に涙ポロリですからね、僕。こんなに後を引くライブは人生で間違いなく初めて。良すぎてしゃーないので中和変顔だけ貼っとく。

15. 旅路

で、例のヤツ。まさか藤井風のライブ/楽曲で青春ポップパンクが聴けるとは夢にも思わなかった。Green DayのBasket Caseを一番に思い出したけど、みんなそれぞれの青春のあの曲に当てはめて聴けばいいと思う。

ヤフさん含めバンドメンバーが全員最高にノリノリで演奏する姿に初期衝動のエネルギー、「音楽って、バンドっていいよなぁぁぁ!!」って強いメッセージを感じてしまった。

頼むから文化祭でガールズバンドにカバーされて欲しい。スリーピースでリズムガタガタでヘッタクソな、だけど弾けるような 一瞬の煌めきを観てみたい。そんな変な感情にさせられるアレンジだった。ド直球すぎて僕に効きすぎるので大事な時にしか聴けない。

16. 満ちてゆく

この曲を聴くためにハマに来たシリーズ。当日の感想は閉幕直後の自分のツイートに集約されている。

後日、「全て差し出すよ、今日」と歌詞が追加されていることを教えて貰ったのだがもうね・・・たった2文字追加しただけなのにこの現実感の増しようったらない。自分ごとにしてくれるというか。この日最も"Give"した人間が最も"Overflowing"していった瞬間を目撃できたことに最大限感謝したい

最後の墓標演出には色々意味があると思ってるんだけど、「死を重大に悲しいことと捉えすぎない」というメッセージを放ってるのかな。かつて武道館公演にて「始まりがあれば終わりがある、いつか帰るその日にネガティブな思いを持っていくのは悲しい」というMCをしていたことと繋がっていて、いつか起こる運命(さだめ)だからこそ今を楽しく生きていこう、とでも言っているよう。勿論、"Old Kaze is Dead"的な意味合いも含まれていると思うが、それらは全て『満ちてゆく』MVの墓標とも繋がっているはず。

17. 青春病

輪廻転生。何度も何度も墓まで行っては蘇る藤井風

『それでは、』からの流れ、『死ぬのがいいわ』からの流れ、そのどれもが大きな意味と意図を感じるが、いつだってこの楽曲は物語の中心にいるような気がしてる。このFeelin' Good全体から感じ取れる「青春の煌めき」を象徴するセクションの集大成こそがこの『青春病』で、楽曲的な青春を表したパンク『旅路』と連動して、演出上のテーマを最も表していたように思う。

何ですこの多幸感?

青春のきらめきの中に永遠の光を見ないで

いつの日か粉になって知るだけ青春の儚さを

無責任な言葉で青春を讃美するばかりが青春ソングではない。いつかは必ず終わってしまうからこそ、儚い夢の中にいることを歌うからこそ逆説的に、最も光輝く。このライブで藤井風が発光している理由がよくわかる。もう実質藤井海月です。

18. 何なんw

大団円。ステージ上のアーティスト全員の紹介にて今日のライブを創ってきた仲間達を再認識し、やはり藤井風が最も際立つのはバンド+ダンサーズ形式だなと思った。tdc JAPANの時にも感じたが、一人で何でもやれる状況よりも仲間がいる時の方がずっと安心して自由な風が吹いている気がする。(Piano & Kaze形式はまた別の魅力ね。)

デビュー以来、最も僕が聴いてきた楽曲なのでもう自分の血液に染み込んでいる感覚っていうか、何なら勝手にアウトロでラップしたりしてた。

19. まつり

リズム隊が太鼓&祭囃子を奏でている上にオンするヤフアレンジイントロ。そして篠笛。この夏をきっちり締める『まつり』〜ねぶたMIX〜の細やかなアレンジが最高で、今回バージョンの真・LASAをリリースして欲し過ぎる。

今日のFG通して、最も感じ入った歌詞がこちら。

もう何の分け隔てもない

まとめてかかってきなさい 今なら全て受け止めるから

7万人どころではない。行くことのできなかった全ての風好き達の想いも、分け隔てなく受け止めんとするその度量の大きさに感動して、もはや声が出なくなってしまった。

どうせ最後にはうまくいく」を証明して魅せ続ける藤井風の日産スタジアムライブFeelin' Good、これにて閉幕!

いかがだったろうか

最後の花火に今年もなったな

何年経っても思い出してしまうな

若者のすべて/フジファブリック 

ライブ後、無性に観たくなってしまったこの動画。

僕らの、そして藤井風の夏は終わる。と同時に一つの物語が完結した。してしまった。

でも、寂しくはない。今もきっと同じ空を見上げているから。

 

改めてこの圧倒的なライブを実現した全ての関係者の皆様に心の底からお礼を申し上げます。ありがとうございました!

ズッ友って言ってくれて嬉しかった。藤井風を好きな自分で良かったわー。

 

それでは、お元気で。

 

Feelin’ Go(o)d

Feelin’ Go(o)d

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