僕はレベル40

心が動いたことをかいていく

藤井風に生き様変えられて5年が経った

新生児が年長さんに。

1年生が6年生に。

新卒はいっぱしの中堅社員に。

年取ってくると5年なんて先々週くらいの事のように思えてしゃーないが、実はそんくらいの年月が経過している。

今日2025年1月24日は藤井風デビュー5周年記念日。

この長く色々な事を見てきたような、でも一瞬で過ぎ去ったような不思議な気持ちを書き留めておきたくカタカタキーボード叩いてる。

僕は彼に比喩でなく本当の意味で生き様を変えられているタイプの人間なので、今回は藤井風という希代のアーティストが自分の人生にどう作用してきたかを昔話とかしつつ語ってゆきたい。ってかみんなの話も聞きたい。語れ、人生!

邂逅、風と僕

僕、様々な楽曲をどんなシチュエーションで聴いたか詳細に記憶できる特殊能力を持ってましてね。特に藤井風のデビュー曲についてはそん時の匂いまで思い出せるくらいに強く強く覚えてる。

そう、あれは2019年の12月のこと。とある駅前の縁石の上で何となーくSpotifyを眺めてたら出てきたるは『何なんw』とかいうこっちが何なん言いたくなるタイトル。ってか曲名に『w』てwww 

しかも風て本名なん!?よくあるタイトル一発系新人か??でも一応聴いとくかぁというくらいのスタンス。5年前にタイムリープできたら確実にどついてやりたくなるレベルの舐め切った態度でしたよ、ええ。そんな上からof上から目線で再生ボタンを押した瞬間、抜けの良いミドルハイボイス、ゴスペルライクなコーラスアレンジが耳に流れ込む。

「…お?」

なにか、どうしようもなく最高なことが始まりそうな出だし。今にして思えばデビュー曲のこの出だしで全て決まってたんね。

そしてリズム隊のもたったグルーヴに乗る脱力した歌声を聴いた瞬間ですよ。

「…これ凄ない??ってかむしろこの声がグルーヴ作っとるわ…」

一流のシンガーはビートを自由に乗りこなすが、超一流は自らの声でグルーヴを生み出す。

とか何とか、そんな具合に縁石上で一人ぶつぶつ喋る完全なる不審者。まだ固まって動けねぇ。

歯にはさがった」だとか「青さご」だとか聞き慣れないワードがいちいち耳を引っかかりながらもの凄い勢いで通り過ぎていく。意味がよくわからん。そして強く思ったこと…一人称「ワシ」だと…!?

そして、ついに迎えるサビのキャッチーな「何なん!!」気持ちの良いメロディとリズムが耳を通じて脳内を駆け巡る。

かと思えば裏切りのバラベレンスキャットまで搭載。もうね、「ピーパッパッパラッポ」*1以来でしたよスキャットなんてもんをしっかり聴いたのは。つーか近年の邦楽メジャーシーンでスキャットかましてるアーティストなんて聴いたことねぇわ。

極め付けは後日鑑賞したこちらの動画。原曲にないアウトロのピアノソロがあまりにもやばすぎて耳に直接幸せを注ぎ込まれてくるかの如き音符の洪水。自分が今五線譜の上にいるのかと錯覚するレベル。立ちピアノを捉えた最高のカメラアングルに後光がさしてやがる。

改めてグルーヴが服着てピアノ弾いてるようなアーティストだなオイ。基本的に自分にとって音楽は、ノレるんかそうでないかでしか聴いてない自分がここまで圧倒されるとはねぇ。圧倒される経験って人生であと何回あるんだろ。

そんな感じで度肝ブチ抜かれつつ、今後楽しみなアーティストできたなぁくらいに思って気にしてたら『HELP EVER HURT NEVER』のリリースですよ。こんな音楽を聴くために、深く味わうために今まで音楽をたくさん聴いてきたんだと思ったよね。

生き様、変えられる

相変わらず前置きが長いでやがるので2つの意味で生き様変えられてることを書いて記事を終わる。

変化形男子、精神編

1つ目は考え方・物事の捉え方、つまり精神的な部分だ。端的に結論を言うと、とても生き易くしてもらってる。

藤井風のコアはデビュー以来今に至るまで一切の揺るぎなく、ブレることなく全く変わらない。

執着から解き放たれること、外の世界に探すのではなく自分自身の中にこそ見出すべき本質があること、日々成長してゆくこと etc…

僕、朱に交われば赤くなるどころか朱色そのものになるタイプの変化形男子なんでそんな素敵な考え方は色々吸収して日常にも取り入れていった。周囲の人や物、過去の失敗あるいは成功に執着してぐあああってなるタイプの人間だし、今もその節はありまくり。人間はそんなに簡単には変わりきれない。でもこの数年にわたる楽曲に込められたメッセージを読み込み、聴き込み、歌い込んだ結果、だいぶだいぶ楽になった。

あれもこれもが大当たり

比べるものは何もない

勝ちや負けとか一切ない ない ない

まつり/藤井風

たった3行のこの歌詞がどれだけ自分を支えてくれたことか。無駄な力を抜いてくれたことか。

最近で最も大きなインパクトを与えた紅白歌合戦の『満ちてゆく』でも彼はこう歌った。

手を放す

軽くなる

満ちてゆく

基本、手堅く、損をしたくない・万が一のために貯めておく。そんな考えで生きてきたもんで、「大事なものってあげちゃっても良いんだ」とは中々思えなかったが、毎回その都度その都度全てを捧げるような彼のライブパフォーマンスを観て、体験して、「あぁ、人って与えることでこそ満ち足りた存在になることができるのね」と言葉でなく心で理解した。

とまぁ最近特に凄いと思っているのはそんな彼の「言動の一致」の部分です。誰が、何を奏でるのか、歌うのかって大事だなって。ティーンの頃はね、僕も「鳴らしてる音楽(オト)が全てだろぅ?」ってな具合に曲がかっこよければ、発せられる言葉が耳触りの良いものであればそれで良かったんですけどね。もうダメだね。人間性が終わってるアーティストが綺麗事吐いてる楽曲なんて全然響かなくなっちゃった。

変化形男子、物理編

そんな彼の様々な楽曲達に勇気づけられて、自分も成長していかなあかんなぁと思ったきっかけが2022年の"Fujii Kaze LOVE ALL SERVE ALL STADIUM LIVE 2022"だ。通称「風の秋まつり」あるいは「パナスタ」。今にして思えば完全に沼にハマったのはここがポイントだったのかも。

このイベントは自分的藤井風史の中でも一際大きい出来事でしてね、あまりにも凄いパフォーマンス過ぎて…凄すぎるものを目にするとと人間ってどうなるか知ってます?笑っちゃうんですよ。

そんな自分の中でK点超えたパフォーマンスを語りた過ぎて配信者になったことが物理的に人生変えられたポイント。物理的という単語が合ってるかは知らん。

まずはPODCAST番組「トーク風」を作り、自分の声をマイクに発するところからスタート。あまりにも自分の声が好きくないので心折れそうになるも、何とか形にする。その後も藤井風というアーティストの出自を語る上で外せないYOUTUBEへの憧れを捨てきれず、プラットフォームをYOUTUBEに統一してライブ配信を主に活動するようになってゆく。台風の日も凪の日もあれこれ愛でてきたおかげか、多い時は1回の配信で1,000人を超えるようにもなったけどぶっちゃけ数は多かろうが少なかろうがどうでもいいんです。いや、マジで。数は気にすると病むんで。

それより僕、居場所が欲しかったんですよね。藤井風というアーティストを応援するにあたって、そもそも身の周りに彼を知ってる人が全然いなくって。名前を知っている人はいても同じ熱量で好きという人はいなくって。だから、藤井風がずっと好きだったとか、あるいは最近めっちゃ好きになってしまった人が集えるお部屋を作りたかったというのが動機です。動機は愛がいいっての、ありゃあ核心ついてると思うよほんと

それどころか、東京、大阪、福岡でトークライブイベントまで開催するあり様。まさか自分がツアーをする人生になるとは夢にも思ってなかったよね、うけぽよ。

あと、RAPもレコーディングしてみた。しかも大好きな『何なんw』のアウトロで!

なんていうか、音楽って自由で良いんだなと思わせてもらって、昨年初めて作詞とバースキックに挑戦。我ながらかなり良い感じにカマせてる。うむ。

それもこれも全ては風きっかけ。内なる風に吹かれてりゃ無敵だし、やってみりゃあ最後は上手くいくんですよ。そういうゲームなんす。

いかがだったろうか

5周年を迎える=6年目突入。

きっと既に藤井風の目は過去よりも6年目の「今」を見据えているはず。

つまり、27歳の内に次のアルバムをリリースするという具体的な目標に全力で取り組んでいるはずだ。

次はどんなことが起こるんだろうと期待するだけで楽しみでしゃーない。5周年を良い契機に初心を振り返ってスッキリしたので、僕も前に進んでいきたいね。

改めてデビュー5周年おめでとうございます。

 

それでは、お元気で。

 

【お知らせ】

今日語ってきたように風氏を愛でまくるトークライブイベント、「トーク風 in 大阪」、まもなく予定枚数終了です。(東京は完全ソールドアウト、アララララァ!)

一緒に笑って歌って愛でたい人はお早めにね^o^

チケットはこちらから:



 

 

 

*1:byスキャットマン・ジョン

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