恍惚と熱狂。
昨日行ったD様ことD’Angeloのライブはこれに尽きる。
こういう表現が適切かはわからないが、彼はオーディエンスとのセックスを楽しんでいたように思う。
あの手この手を用いて相手を気持ちよくさせ、自分も気持ちよくなる…
本当に彼の、そして恐るべきグルーヴを生み出し続けるバンドの音に包みこまれているように感じたのだ
え、意味不明?
彼がファルセットを発した瞬間の、マイクスタンドを倒すパフォーマンスの、筋肉隆々のタンクトップ姿になった時の、女性の悲鳴と絶叫を聞いてもらえれば、僕の言うこともあながち間違いじゃないと感じてもらえると思うんだがねぇ…
ただひたすら気持ち良くなる。まさに”Feeling Good”な時間がそこにはあった。
セトリはこんな感じ。
昨夜のディアンジェロ パシフィコ横浜セットリスト @TheDangelo pic.twitter.com/R2hKvdZ6Re
— Team D'Angelo JAPAN (@DAngeloJAPAN) 2016年3月28日
ライブになるとこんなにも化けるのか!?と思ったのは”The Charade”と”Chicken Grease”だ。
特に”Chicken Grease”は原曲のスロウな雰囲気は微塵も無く、アッパーなファンクチューンに昇華されていた。
どんだけ早いかというと「タタタタタタ」という2分の1拍でクラップするくらいアッパー。
なんの先入観も持ちたくなかったので、ライブ盤も聴かず、動画も見ず、リリースされた3枚のアルバムだけをひたすら聴いてライブに行ったから余計に驚いた。
「原型無いやんけ…(でも最高)」
アンコールの”Untitled”はDのピアノ弾き語りからスタートし、バンドがin。僕は彼をどっちかというとスーパーヴォーカリストの類というよりは様々な楽器を弾きこなすマルチな才能を持ったミュージシャンというイメージだったのだが、彼のシャウトを体験し、ヴォーカリストってなんなのか深く考えさせられた。
最後はドラム、ギター、コーラス×2、ベースと一人また一人と去っていき、最後はDが「アリガトウ」の言葉を残しフェードアウト。
ブラック・メサイア
Dが煽ったこともあり、Chieken Greaseでは人が前方に押し寄せまくって大変なことになっていた…
全席指定席のホールだったにも関わらず、だ。まさに「ケイオス」
必至に手を伸ばし、Dを求めるオーディエンス達
その姿はさながら黒い救世主(ブラックメサイア)と信徒達。
僕も恥を捨て去り前にダッシュしたが、信徒の一部にはなれず(;_;)
あと3分早く決断していれば…
正直去年来日したゼップ東京で見ることができたらこの熱狂の比ではなかったんだろうなと思う。
1999.11の bmr
ちなみにだが、うちにはVoodooがリリースされる直前のD様表紙のbmrがある。 (家宝)
このインタビューでもプリンスからの大きな影響を語っているのだが、プリンスがDに声をかけた中で一番重要だったことに「"考えるな"って言われたな」と挙げ、「感じ取って欲しい、それが俺のファンクだから」と語っている。
ブラックミュージックは改めてその場でずーっと踊っていられる音楽だと、考えずに感じ取る音楽だって再確認。
歌の恩師がロックは短距離走、ブラックミュージックは長距離走と行っていたのをなんとなく思い出した。
次は小さなハコで3DAYSとかやってくれないかな、無理かな~
それではアディオス。
※25歳のD様…なんだこの風格はよぉ´ω`)