僕はレベル40

心が動いたことをかいていく

Vaundyの恩返し『何なんw』@RSR2023を最高にエモく聴くためにわかっておくべき文脈

代打 藤井風」という超パワーワードがトレンド入りした、あの伝説の夜からもう1年が経った。

コロナ感染によって出演キャンセルとなったVaundyら様々なアーティスト達の無念を石狩の空に晴らしたRising Sun Rock Festival 2022 in EZOでのパフォーマンス。改めて振り返っての胸熱ポイントは藤井風というアーティストの原点でありお家芸のカバーによって、実力的にも文脈的にも最高の「代打」であったことを証明したことだ。

そしてその話にはもう少しだけ続きがあった…

 

去年のお話はコチラ。観てすぐ書いたので臨場感とテンションだけは良い感じ→

 

この記事を音声で聴く→

podcasters.spotify.com

RSR2022 to 2023

"Fujii Kaze: grace 2022 Documentary"にて、その出演経緯が詳細に語られた藤井風@RSR2022 in EZO。ざっくりだけ述べるとこんな感じ

2022年7月10日

"Fujii Kaze alone at home Tour 2022"宮崎公演当日、新型コロナウイルスの陽性判定を受ける。

余談メモ

この時ほど風さんが小さく見えたことは無い。仕方が無いこととはいえ、主役不在ではライブはできない。何度も何度も申し訳なさそうに頭を下げる彼の人間性を垣間見た瞬間だった。涙。

2022年8月13日

Vaundyコロナ罹患によるRSR辞退の報を受けチーム風が羽田に集結し、急遽北海道へ飛ぶ。

余談メモ

出演意思確認時、「ワシはいいっすよ」と即答。「こんなことになるとも知らずに…」(怒涛のカバー練習に苦しむ)と後でつぶやいている。特にKing Gnuの『Vinyl』の「めちゃくそ」な難しさに心折れかけている姿が印象的。

また、自身がコロナにかからなければスケジュール的にも不可だし、コロナにかかったアーティスト達の気持ちもそこまで深くはわからなかったとも語っている。

2022年8月13日 深夜24:30

代打、藤井風としてバウ君に代わってステージに立つ風氏。セトリはこんな感じ。

1. Vaundyメドレー 踊り子-恋風邪にのせて-napori-東京フラッシュ

2. 何なんw

3. 帰ろう

4. Vinyl -King Gnu-

5. 祝日 -カネコアヤノ-

6. オーケストラ -BiSH-

7. きらり

8. 旅路

9. まつり

余談メモ

RSR主催の若林良三氏による「本当にありがとう」という本気の感謝に満ちた言葉が胸を打つ。King Gnu辞退の40分後にVaundy辞退という僕が主催者なら気絶してるレベル。そこに天使が舞い降りたという感じだろうか。つくづく、この世界というのは縁で廻ってるんだなぁと思う。

マネージャーずっず氏曰く、奇跡的にチーム風のスタメンが揃ったからこそ強行スケジュールが成立した。ライブ前に本人も「アメイジングな夏の夜にしましょう」と宣言してから始まったのがこの伝説の一夜だった、という訳。もう全てがgraceとしか言えない。

 

ざっくりそんな経緯。

観た当日も書いたけど、「バウ君じゃなくてワシですまん」とでも言ってるかのような深々としたお辞儀からスタートし、観たかったアーティストの片鱗だけでも見せようとばかりの怒涛のカバー連打+本人の代表曲連打。

MCでも

デビューがすごい近くてなんか共通点とかも結構あって

だから勝手にお兄ちゃんのような気持ちでおらせてもらって

でもバウ君の声はほんとに唯一無二なんで

すごい緊張して歌詞とかもちょっと飛んだんですけど

でも精いっぱいリスペクトを込めて

バウ君のカバーを最初やらせていただきました

と語っていた。読んでるだけで涙が出そ。

 

公演後は弟からのこの一言。

なんですか、映画なんですか?

僕を泣かせようとしているんですか?最近涙もろいんすよ。

 

だがストーリーはまだ終わらない。

1年の時を経て、次はVuandyがRSR2023にて『何なんw』を披露した。

自分は直接聞いてはいないんだけど、過去のFM802でカバーするなら最初に衝撃を受けた『何なんw』をカバーしたいと語っていたらしく、正にここしかないタイミングでのお披露目。しかもギターを弾いたのは既に風ライブに欠かせない存在となっているTAIKING氏。また違った編成・形での風楽曲披露というのは違った感慨に浸れるだろうねぇ。

 

ばう風は2020年にも『FM802 HEAVY ROTATION NIGHT supported by Spotify Early Noise』で二人が出演したりと、互いにリスペクトを送る関係であったからこそ響くという文脈もある。

 

この他にも紅白のフィナーレで仲良さそうにキャーキャー言ってるばう風聡といった一面が観られたりととにかく尊い関係であることも念頭においておくと◎

 

最後はお互いInstagram上でストーリーを送り返し合うことで一旦この素敵な物語は〆。

 

なんだこれ、作家ついてるん?ってくらいよマージで!

 

いかがだったろうか

以上、楽曲に関するバックヤードストーリー大好物すぎる僕からの説明でした。良縁・因縁・奇縁なんでも知っておけば、倍楽しめるよね。

いつかバウ風でコラボなんかもありえるかなぁ、レコード会社の壁を超えてくれんかなと切に願ってる。

 

宣伝だけど8/18(金)の夜21時くらいからYOUTUBEで配信やります!RSRについても語る予定なのでぜひに♪

 

それでは、お元気で。

 

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