先日あっしのブログを週刊はてなブログに取り上げていただきやした。
これで2回目、素直に嬉しい。
取り上げられた弊ブログの記事はコチラ。未読の方はぜひ!
前置き
両記事でも語っているが、YOASOBIの登場以来、ネット(ボカロ)初のカルチャーミュージックのどでかい流行の波がきているように思う。元々評価されていたヨルシカ、ずと真夜もその大波を形成し、3者で「夜好性」あるいは「夜系」アーティストとして語られることが多い。
ボカロ曲はテンポが早く、音域が高めで、転調を繰り返し、ボーカルは早口。大雑把にそんな特徴がある。これをベースに人間が歌えるようアレンジ・チューニングし、それぞれのコンセプトを持ちつつリリースする。そしてその楽曲にアニメーションMVを作成し、合わせて一つの作品を作りあげる事がある程度フォーマットと言えるんじゃないかな。
なぜ10・20代に彼らの曲が流行っているのか?っていうと彼らの多くはニコニコ動画最盛期を経験している。ハチ(米津玄師)やwowakaといったカリスマボカロPから入って、少しマイナーだけど確かな実力があるPを探して、友達に(あるいはSNSで)紹介して育ったような10・20代のリスナーが大勢いることを考えると、思春期にヘヴィリピートした楽曲の様式がDNAに刻まれている事は想像に難くないだろう。
そりゃあ刺さりますよねってハナシ。抗えない。
この波に乗って更に多くのアーティストが台頭していくと思うので、今日はそんなアーティスト達をオススメしていくという趣旨だ。
そんじゃオススメしていく
わかりやすいようにボーカルを男女に分けて推し曲と一緒に紹介していく。前に出て取り上げられてるのは女声多めだが、実は同系統で男声アーティストも多いことを知ってほしい。
花譜
推し曲
一言コメント
かふといいます。 にほんのどこかにいる16さい。 うたをうたいます。
本人のTwitterより
何と16歳!若ぇ!!僕はNetflixオリジナルの『日本沈没2020』グランドエンディングテーマに抜擢されたことで知った。今にも泣き出しそうなのに確かな芯の強さを感じられる歌声が特徴的。声的にはYOASOBIとヨルシカのいいとこどりに近い、「透明感エモ」とでも呼ぶべき歌声。ここにボカロPのカンザキイオリ氏がコラボする事により生まれたのが真の自由を歌うのが上で貼った『景色』。
既に800万再生を超えている『
くじら
推し曲
一言コメント
今回紹介する中で一番好み。そして一番売れそう。大丈夫、僕の第六感と耳を信じろ。
スモーキーでハスキーなボーカルと音数の少ないトラックがやけに耳触りの良いこの曲。夜に飲みながら聴きたい。酒弱いけど。
くじら氏はボカロPだし、人の楽曲も作成するし、自分でも歌うしとめっちゃ多彩。
ボーカロイド楽曲を後からfeat. として女性歌手とコラボすることが多い。下の2曲も素敵なのでぜひ。
神山羊
推し曲
一言コメント
今回紹介するアーティストで2番目に好き。ちょっとHIPHOPっぽいトラックで、サビ後2分過ぎからの間奏部分に果てしないセンスを感じる。
こんなくだらない暮らしを許せないの
私が古くなって、煙になって、消え交わっている
こんなくだらない暮らしを愛せないの
私が鈍くなって、いつかを待って、また重なって
サビ部分のリズムの乗せ方が気持ち良さとは裏腹に歌詞は鬱々としていて、深く潜っていくよう。声も好み。
代表曲は『YELLOW』。メジャーデビューしてからあんまり伸びて無い感じなのが歯がゆい。超応援してる。
ぶっちゃけYOASOBIよりも米津玄師が好きな人に刺さると思う(企画倒れ)
NEE
推し曲
一言コメント
本人達曰く、エキゾチックロックバンド。どっかで火がついたら多分一番ブレイクする。そんな可能性とキャッチーさを持ってる。
Vo. くぅはボカロPとのことで、その経験をバンドの音作りに応用してるのははっきり見てとれる。この曲がTempalayの『革命前夜』をモチーフにしてるかは不明なんだけど、全く違うベクトルで中毒性がある。MVは鉄人28号っぽいのが出てきたりと中々不思議な世界観なんだけど考察しがいもありそう。
Eve
推し曲
一言コメント
2009年10月1日、ニコニコ動画で歌い手としての活動を開始。その後、バンド「einie」に所属し[6]、2012年から2013年にかけて活動した。
Wikipediaより引用
ドラマツルギーの人、と言った方がわかる人いるかも。
歌い手の中でも出世頭と言っていいんじゃないかな?2019年にはメジャーデビューしてるし今秋アニメの呪術廻戦のOPも任される。歌のキーがやたら高音でBPM速めの曲的に、YOASOBIよりもずと真夜が好きな人に刺さると思う(企画倒れ2回目)
須田景凪
推し曲
一言コメント
ボカロP、バルーンからシンガーソングライターに転身し、メジャーデビュー。
歌はちょっと癖が強いのでそんなに好きくないんだが、メロディメーカーとしてのセンスはずば抜けてると思う。
片手間で夢を語らないで
という表現も本質ついてて刺さった。
ちなみに代表曲は『シャルル』。こちらはそのセルフカバー。
Supercell
推し曲
一言コメント
レジェンド枠。『メルト』、『World is Mine』、『君の知らない物語』といった楽曲を生み出した、今に至るボカロ界隈のベースを築いた偉大なボカロPのryo氏のプロジェクト。出てくる時代を間違えた、10年早かった・・・とも言えるし、逆に彼がいなければ今のシーンは無いとも言える。難しいところ。
YOASOBIを聴いて「良いな」と思ったら悪いこと言わないから源流は辿るべき、絶対。
いかがだったろうか
YOUTUBEやSNSの発達により、才能は見つかりやすいが、次への移り変わりはそれ以上に早ぇ。さっき語った、テンポが早く、音域が高めで、転調を繰り返し、ボーカルは早口、アニメーションMVというフォーマットに載せた楽曲は量産され続けている。
抜きんでるための明確な強み、あるいはユニットのヴィジョンや方向性を打ち出して芯のある活動をしていないと、すぐに頭打ちになると思う。飽きられると思う。天才達の仁義無き創意工夫バトルをこれからも見守っていきたい。
それではこの辺でアデュー。